【方言】各都道府県で使用される方言「わや」の意味と例文

方言

わや

方言の地域

北海道、青森弁、京都府、大阪府、愛知県、岡山県、広島県

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方言の意味

「わや」には「台無し」や「だめ」という意味を持っています。
「水がかかって携帯がわやだわ」だと「水がかかって携帯が台無しだわ」となります。

関西地方などで広く使われている!?

実はこの「わや」は愛知弁だけではなく大阪府や京都、兵庫県などの関西地方や岡山県、広島県に北海道と、かなり広い地域で使われています。

意味は殆どの地域が愛知弁と同じ「台無し」や「だめ」ですが、他にも「滅茶苦茶」や「乱暴」など様々な意味が含まれている言葉として使われています。

因みに筆者は大阪府在住ですが、滅茶苦茶なことを「わや」と言ったことや家族や友達が言っているのを聞いたことが無いので、同じ大阪府でもかなり地域や年代が限られる言葉なのかもしれません。

方言の語源(由来)

今昔物語にも使われていた!

幅広い地域で使われていることが判明した「わや」。
この言葉の語源は「枉惑(おうわく)」という古語です。
難しい言葉ですが、道義に反する言動をして人を惑わすことやその様という意味があります。

この枉惑は平安時代末期の説話集『今昔物語集』の中の1文の中や、人形浄瑠璃の演目の雪女、生玉心中の台詞にも使われています。

「わや」の使い方

みな
みな

はぁー…、せっかくのおしゃれもこの風と雨でわや(台無し)。最悪

私もこの雨でまぁた髪の毛が爆発するなぁ。セットするのに結構時間かかったんだけどなー

さつき
さつき
みな
みな

せめて駅に着くまでは降らんで(降らないで)欲しかったわ…。傘も邪魔になるし。ショッピングを楽しみたかったのに!

ほんとにねー。まぁ、防水スプレー買ったで靴の中にまでは雨も入ってこん思うけど…。あ、もう電車来てまうで!急ごう!
(ほんとにねー。まぁ、防水スプレー買ったから靴の中にまでは雨も入ってこないと思うけど…。あ、もう電車来ちゃうよ!急ごう!)

さつき
さつき
みな
みな

ちょっと、そんなに走ったら雨水が服にかかってまうわよー!!
(ちょっと、そんなに走ったら雨水が服にかかっちゃうわよー!!)

「わや」の例文

  1. 雨、わや降ってる(雨、滅茶苦茶降ってる)
  2. 道路が雪でわやだ(道路が雪でひどい)
  3. 子供達が騒いで、今の私の家の中わやだ(今の私の家の中大変な状態だ)
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