日本の北、東北地方に位置する秋田県。
その東北地方でも特に北の山地に位置する秋田県は温泉にも恵まれ他にも秋田中の魚やお菓子、肉類や野菜にお土産類といった「食」を「まるごと」揃えた大型店「秋田まるごと市場」などの知る人ぞ知る魅力的な観光スポットで溢れています。

そして秋田弁ですが、今回は広く知られている仏教用語にも関わりがある「ごしゃぐ」という言葉に秘められた意味や例文について、この記事で解説していこうと思います。

方言

ごしゃぐ

方言の地域

秋田県

方言の意味

秋田弁「ごしゃぐ」には「怒る」と「叱る」という意味が含まれています。
秋田県内各地で日常的に使われている方言です。
また、「腹が立つ」という意味で「ごしゃぐ」が変化した「ごしゃげる」という方言も使われています。

ほぼ東北地方全域で使われている?

この「ごしゃぐ」は秋田県内だけではなく岩手県や宮城県、山形県でも使われており他にも「ごしょやぐ」や「ごさく」「ごさいやく」、「ごせーやく」と変化した形で東北地方全域といって過言ではない広い範囲で使われている方言になります。

方言の語源

仏教用語が関わっている!?

秋田や他の東北県で使われている方言の「ごしゃぐ」、実は「後生(ごせ)を焼く」という言葉が訛って伝えられたものといわれています。
この「後世」は死後に生まれ変われる世界・即ち来世を表わす仏教用語の1つであり「ごしょう」とも呼ばれています。

後世とは何を指すのか?

この「後世」は仏教の世界では現世で徳を積むと来世に極楽に行けるという考え方を暗に指している言葉でもあります。
「後世(ごせ)」では馴染みのない方もいるかもしれませんが、「ごしょう」にすると「後生(ごしょう)だからお願い」と頼みごとをする言葉として聞いたことがあるかもしれません。

因みにその文章を訳すと、「あなたが生まれ変わった来世(後生)に行くために徳を積むものと思って、どうかお願いを聞いてください」となります。
お願いしている筈なのになんだか強引で理不尽なように聞こえるのはどうしてでしょうか。

「ごしゃぐ」を使った例文

母親
母親
あら、おめまだ父っちゃにごしゃがれだの?懲りねぁわねぇ(あら、あんたまたお父さんに怒られたの?懲りないわねぇ)
だって、おいだって最新ゲーム機欲しいんだもん!クラスのどやぐの殆んどの子がたがいでらし話題さ付いでいげねぁもん!
(だって、僕だって最新ゲーム機欲しいんだもん!クラスの友達の殆んどの子が持ってるし話題に付いていけないもん!)
鈴木拓
鈴木拓
母親
母親
殆んどっっていってもみんながたがいでら訳でねぁんだべ?それに先月さ新しいゲームソフト、買ってもらったばがりでねぁ。
(殆んどっっていってもみんなが持ってる訳じゃないんでしょう?それに先月に新しいゲームソフト、買ってもらったばかりじゃない)
そうだげどぉー!最新版で軽ぐなってらし色も綺麗なんだよぉ!お手伝いけっぱるがら買ってって父っちゃに母っちゃから言ってよぉ!
(そうだけどぉー!最新版で軽くなってるし色も綺麗なんだよぉ!お手伝い頑張るから買ってってお父さんにお母さんから言ってよぉ!)
鈴木拓
鈴木拓
母親
母親
だーめ。最新最新って、ゲーム会社がら何が出だらそうやって騒いで。少しはゲームより他のごどにも目どご向げなさい!まったぐ…
(だーめ。最新最新って、ゲーム会社から何か出たらそうやって騒いで。少しはゲームより他のことにも目を向けなさい!まったく…)

まとめ

秋田弁「ごしゃぐ」の意味や語源などを中心にご説明してきました。
実は仏教用語だった「後生」を語源にしているという意外なことが関係していた方言でした。
というより「後生」ってそういう意味があったのか、と改めて分からされた感じがします。
個人的にこう、漢字の感じから分かるようで分からない絶妙な言葉の中の1つと思うんですよね、後生って。

おすすめの記事