
きりたんぽやなまはげといった名物で有名な雪の国、秋田県。
青森弁は有名ですが、秋田弁といわれたらどのような言葉が思い浮かぶでしょう、青森弁のような東北弁を浮かべる人が多いと思われますが、秋田県は県だけで秋田弁があるのです。
その秋田弁から「はんかくせぇことばっかして」という言葉の意味などを詳しく説明していきます。
方言
はんかくせぇことばっかして
地域
秋田県
意味
馬鹿なことばっかやって。「はんかくせ」という方言があり、意味が馬鹿な、阿呆な、間抜けなということを指します。他にも「中途半端な」という意味も含まれているそうです。
秋田県だけでなく、北海道でも「はんかくさい」という方言があり、意味も同じく馬鹿げた、あほらしいという2つになっています。
語源・由来
はんかくせ、はんかくさいは、漢字だと「半可臭い」となります。其々の漢字をばらけると、「半」には半人前、「可」は可能、出来ることで「臭」でまるで~のようだ、という意味を持つ言葉になり、繋げると「まるで半人前のことしかできないようだ」となり、これがはんかくせ、又ははんかくさいで表現されています。
したがって、はんかくせとはんかくさいには、先述のような馬鹿なことという意味だけでなく、半人前、或は子供じみた幼い成熟していない思慮に欠ける言動、といったある種の世話が焼ける奴、というような意味も持ち合わせていると考えられています。
秋田弁、秋田方言は青森や山形といった近隣の県と比べ、県内で3つの方言を使う地域に別けられる特徴があります。
また、方言の中では東日本方言、そして東日本方言の中の東北方言に含まれています。
また、はんかくさいが北海道と周辺の東北地方で話されていることから、方言が陸地続きで伝わった、人伝えで分布されていったことがなんとなく分かります。
因みに秋田弁ですが、1970年以降は共通語化が進んで地域より全く分からない人も多かったようですが、現代ではマスメディアなどの普及により方言を見直す動きが高まり、温かみがある方言の1つとされているようです。
はんかくせぇことばっかしての使い方
はんかくせぇという言葉自体に先述のように様々な意味があるので、関係性や表情や場所などにより意味が変わる可能性もあるので、そのようなことを踏まえて使う必要がありそうです。
普通に友達が馬鹿なことしてるなー、みたいな感じでも使えますし、大人を子供じみてると説教する時にも使えそうです。
はんかくせぇことばっかしての例文


(まったく、馬鹿なことばっかやって。素手で熱い鍋の持ち手触るとか、正気じゃないわよ。ほら、ちゃんと冷やしなさい。)

(言われなくても分かってるよ。しょうがないだろ、考え事してたんだから。)



(どんだけ真剣に考え込んでんのよ。子供じゃないんだから、ちゃんと前見て集中なさい!あと冷やしてあげたお礼もちゃんと言いな!)

(ありがとうございましたお姉さま―!)

考え事してるときに鍋とかフライパン触るのは危ないですよね、包丁も当たり前ですが。
まとめ
秋田弁の中の1つ、「はんかくせぇことばっかして」の意味などを書いてきました。
秋田県と言われてもピンときませんでしたが、調べると成程ね、と納得することもありました。
はんかくせという言葉1つに馬鹿者だけでなく、半人前といった意味も含まれているとは、使いどころで分けるのが大変そうです。
また、秋田弁が他の東北県と比べて特徴があるということにも驚きました。
かなり私的な意見ですが、東北+北海道はまるっきし同じ方言を日常的に使ってると思ってました。
そんなことはなく、其々に特徴があるのですね、他の県と同じくオンリーワンの方言ということですね。