【青森弁】青森県の方言「からぽねやみ」の意味と例文

言わずと知れた林檎が特産物で有名な北国の1つ、青森県。
訛りや方言が独特なことでも知られていますが、その中でも「からぽねやみだな」という言葉があります。ぽが付いて間抜けな感じがしてそうなこの言葉中心に、意味や例文などを今回は紹介していこうと思います。

方言

からぽねやみ

地域

青森県

意味

怠け者だな。
「からぽねやみ」で怠け者、不精者、骨惜しみして仕事をしない人などの意味も含まれています。
青森県や秋田県は「からぽねやみ」ですが、仙台や岩手県などは「かばねやみ」、北海道は「からっぽやみ」で同じ青森県でも、南部の方だと「からやぎ」という言い方に変化するそうです。

「からぽねやみ」の語源と津軽弁について

からぽねやみは漢字にすると「空骨病み」となります。
語源は「骨休み」という言葉は仕事に疲れた体を休めて癒すことですが、怠け者は痛くも疲れてもいないのに、何かと口実を付けては仕事を休む、ということから「空ぽね病み」という言葉が生まれました。

所謂仮病を使う、ということから生まれたとも言えます。
他にも骨惜しみする、骨が空で芯がないことから気骨がないとなり、怠け者という意味の「からぽねやみ」に転じたという説もあります。

青森弁ですが、津軽弁や津軽方言とも呼ばれることがあります。東北方言の1つに属されており、津軽海峡の対岸の北海道松前郡の言葉も津軽弁の影響を受けているとされています。

青森弁と言っても、前記の津軽地方の津軽弁と、南部地方で使われる南部方言の2つに大きく分けられます。2つは其々江戸時代には津軽藩と南部藩の領域で、それにより両方言の違いが明確に表れています。

また、津軽弁は独特の言い回しや発音が共通語とは異なることから、殆んどの人が聞き取りづらく、難解な方言として有名で、津軽地方の人以外は聞き取ることが困難なため、テレビ番組でも、共通語の字幕が付けられることが多いです。

「からぽねやみだな」を使用した例文

みな
みな
わんつか待って、今日の掃除当番、あむったど一緒だったよね?どご行ったのよ
(ちょっと待って、今日の掃除当番、あいつも一緒だったよね?どこ行ったのよ)

多分サボりだろ、それが出席日数足りでらはんで帰ったが
(多分サボりだろ、それか出席日数足りてるから帰ったか)
たく
たく

みな
みな
はぁ!?何それ、ズルぐね!?腹立づ、電話で呼び出すてけるわ
(はぁ!?何それ、ズルくない!?腹立つ、電話で呼び出してやるわ)

無駄だよ、そうなるど思って電源切ってら、わーも最初は呼び出すたはんで、対策すてらんだよ。まんず正真正銘のからぽねやみだな、あいづは
(無駄だよ、そうなると思って電源切ってる、俺も最初は呼び出したから、対策してるんだよ。ほんとうに正真正銘の怠け者だな、あいつは)
たく
たく

みな
みな
くっそ、明日会ったっきゃ覚えでなさいよー!!
(くっそ、明日会ったら覚えてなさいよー!!)


掃除仕事をさぼる怠け者、という体でした。出席日数が足りるように行ってるという、用意周到というか、怠けるに至るまでの用意を惜しまない怠け者、ってことだと思うのです。個人的にですが、怠け者はずる賢さも持っていると思います。

まとめ

青森、津軽弁中の1つ、「からぽねやみだな」という言葉についてお送りしてきました。
骨でもむき出しなのか?と最初は思ってましたが、骨の部分は合ってましたね。骨の芯が空だからという語源にはなるほどと思いました。
言われると妙にしっくりきます。人間誰しも怠け者の片鱗はあるかもしれませんが、空ぽね病みになるのは避けたいですね。

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