【千葉弁】千葉県の方言「おじくそが来た」の意味と例文

落花生等で有名な千葉県。ですが、千葉にも方言があることはご存知でしたか?
てっきり標準語がデフォルトと思っていましたが、千葉県にも千葉・房総弁という今も地域で使われている方言がありました。
その中から、「おじくそが来たぞ」という言葉の意味などを今回は説明していこうと思います。

方言

おじくそが来た

地域

千葉県

意味

臆病者が来たぞ。
「おじくそ」が臆病者、弱虫に意気地なしといった心の弱い人を指す言葉になります。

「おじくそが来たぞ」の語源・由来

おじくそという方言は、千葉県だけでなく茨城県、三重県、徳島県でも使われています。
地域に共通して意味は「臆病者」など、ビビりというか、弱虫などと怖がりな人を指す言葉となっています。語源は「怖気づく」じゃないかと言われてたりなかったりと、不明な点が多いです。

元々千葉弁は房総弁とも言われています。
房総地方は東京・埼玉弁の西関東方言と茨城・栃木弁などの東関東弁の移行地域であり、また北西部では江戸言葉の影響を受けているといった、隣接している地域とはっきり区別される顕著な特徴が見出しにくい方言とされています。

そして千葉県内の方言のまとまりも薄く、その為「千葉弁」「房総弁」として括られることは少なく、千葉県内で喋られている様々な方言を、まとめて表わす便宜的な呼称として「千葉弁」「房総弁」と言っている面の方が強くなっています。
また、県内北西部にある東京の通勤圏においては首都圏方言が広がり、伝統的な千葉弁・房総弁はほとんど姿を消しています。

千葉弁・房総弁は西関東方言の方に分類されていますが、方言学者によると千葉弁は埼玉東部などと共に「東南部関東方言」とし、音韻の面においては東関東方言と相通じる面を持っているといわれています。

加えて、千葉県北西部や都市部における40代以下の若年層においては、首都圏方言が話す主体となっているものの、片付けるという意味の「片す」が使われ継承されている現象も表れています。

「おじくそが来たぞ」の使い方

臆病者、怖がりを指す言葉でもあるので、ある意味肝試しやお化け屋敷など、度胸試しとも言える場面などで怖がって先に行けない人とかに言ってそうな言葉ですね。
やーい、おじくそが来たぞ!みたいな?

「おじくそが来たぞ」を使用した例文

たく
たく
おい、早く先に行ってくれないと、後がつっけえるん(つかえてる)だけど。そんなに怖いか?お化け屋敷。

怖いに決まってるだろ!お化けだぞ、いくら部の恒例行事だからって、限度があるだろ!?
ひろし
ひろし

たく
たく
しょうねぇ(仕方ない)、じゃあ棄権ってことにするぞ、これ以上入り口に居座るわけにもいかないだろ。はー、いっこ(全く)部にとんでもないおじくそが(臆病者が)来たぞ、これは。


お化け屋敷、怖がり過ぎて入り口でしり込みする人もちらほらいたりしますよね。怖いのは分かりますけど。

まとめ

千葉・房総弁の「おじくそが来たぞ」の意味などを語ってきました。おじくそっておじさんのことかと最初は思ってましたが、成程そういう意味なのね、と納得しました。日本だけでも最初は意味の解らない言葉の多い方言です、世界中で見たらとんでもないくらいの数があることでしょう。

しかし、そのような言葉を先人たちがつくり、陸地を伝い分布してきのですから、人類はやっぱり色々な意味で凄い存在ですよね。

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