【福井弁】福井県の方言「てきねぇ」の意味と例文

自然溢れる観光地としては有名な福井県ですが、福井弁と言われるとすぐに出てくる言葉はありますか?
残念ですがあまり無いですよね。
しかしそんな福井弁ですが、中々変わった方言が幾つもある言葉なんです。

今回紹介する「てきねぇ」という福井弁も、その中の1つです。その「てきねぇ」という福井弁が持つ意味とこの言葉を使った例文、そして福井弁の特徴などを一緒に説明していきたいと思います。

方言

てきねぇ

方言の地域

福井県

「てきねぇ」の意味

病気などが原因で体調が悪い時など、「調子が悪い」「辛い」「きゅうくつ」という意味で使われています。
若者よりも年配の人の方がよく使われている方言です。
また、「てきない」とも言われています。

「てきねぇ」は怪我の時は使われない?

この「てきねぇ」が使われるのは主に病気や体調の悪い時のみであり、怪我の時などは基本使いません。
しかし、それが原因のダルさや発熱などがある時には使われるといった特徴があります。
因みに怪我の場合は「えらい」と言うことの方が多いです。

福井弁について

福井弁の県内の地域差

福井弁は敦賀市を境にして北部を嶺北地方、敦賀市を含んだ南部を嶺南地方としています。
嶺北地方で話される言葉は北陸方言の方に分類され、特徴として言葉の語尾が上がったり揺れるといったことがあります。
この地方の言葉のみが福井弁として呼ばれています。

また、南部の嶺南地方の言葉は関西弁や京都弁に近い言葉が話されており、同じ福井県内といっても語彙やイントネーション、アクセントの付け方など、話す時の特徴はまるで異なっています。

福井弁は同音異語が分かりづらい!?

福井弁の特徴は、他県とは異なり基本無アクセントな所です普通なら箸や橋といった同じ言葉でもアクセントを異なって発生することで違いを分かるようにしますが、福井県にはそれがありません。

したがって、同音異義の言葉が話題に上ったときは不便ですが、文脈などから推理して理解するしかないのです。

福井弁の語尾の特徴

また、福井県には紹介している「てきねぇ」にもある「ねぇ」のような、文の終わりに伸ばして語尾を発音するところも特徴の1つです。
普段使っている「目」などの単語も、語尾を伸ばして「めぇ」と伸ばして発音しています。

「てきねぇ」を使用した例文

みな
みな
お母さんごめん、学校に連絡してもろうてもいい?昨日からてきねぇて…
(お母さんごめん、学校に連絡してもらってもいい?昨日から体調悪くて…)

凄い熱があるでねえ!取り敢えず横になってなさい、学校に電話したらすぐに病院行かな!
(凄い熱があるじゃない!取り敢えず横になってなさい、学校に電話したらすぐに病院行かないと!)
母

みな
みな
やっぱり熱出てのね…、ありがと、部屋でちょっこし寝とくわ
(やっぱり熱出てるのね…、ありがとう、部屋でちょっと寝とくわ)

そうしね!
(そうしなさい!)
母

まとめ

福井弁の「てきねぇ」と福井弁の特徴を中心に、今回は書いてきました。
最初は何の言葉かと思いましたが体調が悪い時に使う言葉だったんですね、全く違う方言にも見えるような気がします。

何となくですがちょっと前から福井弁って伸ばしてる言葉多いよなぁ、と思ってましたが、案の定語尾を伸ばすことが多いと分かり、やっぱり!と思いました。大阪弁などでもめぇ、のように伸ばすのでやっぱり関西弁の影響も受けてると思います。
でも、流石に無アクセントではないですが。

おすすめの記事