
日本全国でも有数の観光地、博多市でも知られている福岡県。
他にも123メートル上空から街並を見下ろせる福岡タワーや平安時代の偉人・菅原道真を祀っていることで全国的に有名な太宰府天満宮といった観光スポットが沢山あります。
そして博多弁などの福岡弁も可愛い言葉が沢山あると近年人気になっています。
そんな人気の福岡弁から「とんぴんつく」という、一風変わった言葉の意味と例文などをご紹介していこうと思います。
方言
とんぴんつく
方言が使われている地域
福岡県筑豊地方
方言の意味
「とんぴんつく」とは福岡弁の1つであり「とんぴん」一言で「お調子者」「ふざけまわる」「はしゃぐ」「お転婆」といった意味を持っています。
それに「つく」が付いた「とんぴんつく」は「調子づく」という意味となります。
方言について
筑豊地方って何処なの?
目次の二つ目で「とんぴんつく」は福岡県の筑豊地方で使われていると書いていますが、この筑豊地方とは福岡県を4つに分類したときに区切られた地方の中の1つにある内陸部のことを指している地域名のことです。
筑豊方言は複雑?
この筑豊地方は他の福岡県の地域に当たる昔の筑前国と豊前国に跨る地方で、「とんぴんつく」などの方言に関してもこの筑前方言と豊前方言との接触地帯となっています。
したがって筑豊方言も複雑で、筑豊方言でも筑前国側と豊前国側の方言の2種類に大きく分かれ、更に3つの地区の方言がある状態になっています。
故に福岡県の筑豊方言と一口に言っても筑前国側と豊前国側、そして他3つの地区の方言という内部事情が異なる上に言葉も微妙に異なる地域の方言が入り組んでいる、という訳になると思われます。
因みに既に私はこの一連の文章を見るだけでも頭がこんがらがりそうです。
「とんぴんつく」を使った例文

(あの子最近調子付いてるよね、偶々行った占いが当たったんだっけ?)
(そう、なんか占い師の助言通りにしたら懸賞金が凄く当たったからって言ってた。)


(だからってずっと誰かの分の勘定払ってたらすぐに底つくわよ。誰か言って止めさせた方がいいんじゃない?)
(それがその子の友達が何回言っても「私にはあの占い師が付いているから大丈夫なのよ!」って一点張りなんだってさ。)


まとめ
「とんぴんつく」という福岡県の筑豊方言についての事柄を書いてきました。
「とんぴんつく」で一括りと思ったら「つく」は付かない場合もあるんですね、でも個人的には「とんぴんつく」の方が響きが呪文みたいで可愛いので好きかもしれないです。
杖振りながら唱える呪文みたいな感じがします。
それにしても福岡の筑豊方言も奥が深いといいますか、其々の別れ方が微妙に複雑で覚えるのに苦労しそうです。
福岡県内でもちょっと場所が変わるだけで方言も変わるんでしょうか。
他県から筑豊地方に引っ越した人だと順応するのに時間が掛かりそうですね、ある種の魔境かな…?