【群馬弁】群馬の方言「そんぶり」の意味と例文

キャベツやネギなどの特産物でも通名な群馬県。
しかし群馬弁と言われるとあまりパッと思い浮かぶのは少ないですよね。
しかしその群馬弁、少し調べただけも全く知らなかった言葉が続々出てくるくらい、未知の方言の領域なのです。

そんなある種規格外とも言える群馬弁の中から「そんぶり」の言葉の意味と例文、そして群馬弁についてを掘って行きたいと思います。

方言

そんぶり

方言の地域

群馬県

方言の意味

群馬弁で「そんぶり」とは、共通語・標準語で「無愛想」という意味になります。
群馬弁と言っても範囲は広く、主にこの方言が使われているのは群馬県の桐生、太田の北部で使われている方言になります。

群馬弁について

有名な群馬弁が衰退している!?

群馬弁と言えば比較的に直ぐ思い浮かぶのが語尾に「~べぇ」「~だんべぇ」というような特徴的なものです。
しかしこの語尾・方言が衰退しているのです。
既に若年層が使わず、お年寄りなどの年配の方がよく使う方言になっている事実もあります。

新たな方言が誕生している!?

そして1980年から2010年の間の若年層を中心に実施された調査結果では、2010年にはこの「だんべぇ」の区別が無くなり「~べぇ」の一本となっているに加えて1980年ごろから群馬県の南東部一体、東毛地方で使われていた新方言の「んべえ」が県全体に広がり始めました。

また、時代が流れると共に関東・東北で使われている形容詞等が使われたり、その次には群馬県独自の文章の形である「見るんべぇ」という言葉が生まれたりしました。
此方の方言も若年層を中心に発明されたものです。若い人の力はやっぱり強いですね。

特徴的な群馬弁

「~べえ」が有名だと書きましたが、他にも「行ったんさ」のように「さ」が付く語尾も群馬弁の特徴の1つです。この「さ」は日常的に群馬県民は使用しているので、県外の人はそのスムーズさと「さ」が付く語尾の多さにびっくりするかもしれませんね。

このように特に語尾に特徴がある群馬弁ですが、他の特徴として江戸言葉のような「べらんめぇ調」の如く、母音(あいうえお)の訛りがあるということも挙げられます。

「そんぶり」を使用した例文

みな
みな
かかどん、あのそんぶりな人誰なん?知り合い?
(お母さん、あの無愛想な人誰なの?知り合い?)

はぁ、そんな大きな声で言わないで!あの人はお父さんの昔からの知り合いよ。そんぶりじゃなくて、こじょやかな人なのよ。
(もう、そんな大きな声で言わないで!あの人はお父さんの昔からの知り合いよ。無愛想じゃなくて、物静かな人なのよ。)
母

みな
みな
ふーん。お父さん知り合いおおいい(多い)んだね

まとめ

群馬弁のそんぶりを紹介してきましたが、如何でしたでしょうか。
まるで丼の派生のような言葉ですが、無愛想と言う群馬弁でした。
そして新たに若年層で新群馬弁が生まれたという話ですが、最近だとタピるなどの新たな若者言葉で話題ですよね。

他にも古いですがムカチャッカファイアー?とかちょっとした騒ぎになるなど、それらの言葉を生み出すのはいつも女子高生などの10代の子達ですよね。
1人の子が使った言葉が少しづつ伝達され、やがてはテレビなどで特集されるほどの大きな言葉となる。
それって改めて凄いと思いますし、若者と言葉、両方の力の大きさを感じます。

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