【群馬弁】群馬県の方言「じゅーくこくな」の意味と例文

ネギやこんにゃくといった特産物が非常に有名な群馬県ですが、方言があることはご存知でしょうか。
群馬県には方言がなく標準語が基本だと思われている方もいると思いますが、他県と同様に、群馬弁又は上州弁として実に色々な方言が存在しています。

中でも今回は「じゅーくこくな」という言葉を中心に、群馬弁について紹介していきたいと思います。

方言

じゅーくこくな

地域

群馬県

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意味

生意気言うな。「じゅーく」は「じゅうくう」とも言い、生意気という言葉です。
「こくな」は嘘こくな!という風な標準語でも使われていますね。

群馬弁の由来

群馬弁はかつての上州だったことから上州弁とも言われます。
分類は埼玉弁や神奈川弁と同じ西関東弁です。
位置的に同じ北関東に属する茨城弁や栃木弁は東関東弁に分類されるので、群馬弁とは大きく異なります。

群馬県内で話されている方言を群馬弁と一纏めにして表現していますが、県内でも実際は地域により変化しており、北部・西部の山間部、中部の平野部、東南部の3方言に分けられるそうです。
また、江戸言葉のようなべらんめえ調のような訛りがあるのも特徴の1つです。

「じゅーくこくな」の使い方

生意気言うな、という意味ですから、やっぱりませてて口が達者な子供に大人が生意気言うなと説教する場面が使いどころとして1番に浮かびますね。
あとは仕事で生意気な後輩に教育係の先輩が叱るとか、言葉の意味上、諫める場面が真っ先に思い浮かびます。
子育て中のお母さんとか、この言葉使う時多いんじゃないでしょうか。

「じゅーくこくな」を使用した例文

母
あんた、ちゃんと片しときなさいってさっきも言ったでしょう!いっからかんなさい!
(あんた、ちゃんと片付けなさいってさっきも言ったでしょう!いい加減いなさい!)

ごめーん、置いておいてくれたらやるからー
みな
みな

母
そう言って何時間もこのままじゃないの、びっしょったない(だらいない)早く片し(片付け)なさい!

やりたくなるときとならないときがあるんだがね(だよ)。かかどん(お母さん)だって、友達に直ぐ連絡するときと、長話するからって先延ばしにするときがあるでしょ、あれと同じこだがね(だよ)。
みな
みな

母
じゅーくこくな!(生意気言うな)洗濯物片す(片付ける)くらいで!


だらけて屁理屈を言う娘に、母が早くしなさい、生意気言わないと怒るというシチュエーションでした。やれば終わるけどやりたくないときってありますよね。

まとめ

群馬県の由来などを綴ってきました。私自身が群馬弁という方言があるとは思わず、標準語と思っていたので、訛りがあると知ったときは吃驚しました。
じゅーくが生意気とは思わないし知らないですよね。

また、位置的には近くても北関東と東関東弁とで分類は違うというのも新鮮ですね、陸つながりで分布していくものと思っていたので、意外な発見がありました。

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