金沢などの有名観光地で賑わう石川県ですが、その中でも珍スポットとして知られているのがハニベ巌窟院です。和やかな田園地帯から突如現れる肩から上の部分しかない大仏様もインパクト大ですが、此処の真の見所は大仏様の中にある洞窟の地獄巡りです。

この地獄巡り、薄暗くひんやりする大仏様の洞窟内に「食べ物を粗末にした罪」や「ひき逃げの罪」などの色々な罪を犯した人間が、地獄でどのような制裁を受けるのかをリアルに表現した像が点在しており、妙に細かくリアリティがある罪状と相まって中々の恐怖を味わえると一部のマニアと観光客には人気のスポットです。

そして、そんな個性溢れる観光地がある石川県で話されている石川弁の中から今回紹介するのは、「あたる」という言葉です。
標準語とは違う意味として石川県では使われることもあるこの単語の意味、実際の例文などを中心に書き綴っていこうと思います。

方言

あたる

方言の地域

石川弁

方言の意味

石川弁で「あたる」は「貰う」という意味を持つ言葉です。
したがって「宝くじあたった」は石川弁版だと「宝くじ貰った」になります。
標準語の意味で慣れていると勘違いしそうでややこしい方言ですね。

標準語版もあるからややこしい!?

石川弁で「貰う」という意味の「あたる」ですが、なんと標準語版の「当たる」という言葉も石川県では「あたる」と言って使っています。

そして実は石川県民でも「あたる」と言われると「当たる」と「貰う」、どちらかの意味で使っているのか分からずに混乱してしまうこともあるという、なんともややこしいったらありゃしない方言だったりします。

「あたる」を使った例文

美奈
美奈
あ、冷凍庫にアイス入っとる!それも高級でうまいやつだー!
(あ、冷凍庫にアイス入ってる!それも高級でおいしいやつだー!)
ああ、それね。親戚の人から今日あたったのよ。前にお世話になったお礼だって。ほんなに気ぃ使わんでもいいんやけどねぇ。
(ああ、それね。親戚の人から今日貰ったのよ。前にお世話になったお礼だって。そんなに気を使わなくてもいいんだけどねぇ。)
母親
母親
美奈
美奈
そうなんや、そやけど嬉しいなー。減るの悲しいさかい一日半分ずつ食べようっと。
(そうなんだ、でも嬉しいなー。減るの悲しいから一日半分ずつ食べようっと。)
食べるのは良いけど、うちとお父さんの分も残しといてよ?あたるのはお父さんがお世話したお蔭なんやさかい。
(食べるのは良いけど、私とお父さんの分も残しておいてよ?貰えるのはお父さんがお世話したお蔭なんだから。)
母親
母親
美奈
美奈
分かっとる、ちゃんと数えながら食べるさかい心配せんで。
(分かってる、ちゃんと数えながら食べるから心配しないで。)

まとめ

今回は石川弁「あたる」についてを中心に書いてきました。
「貰う」と標準語で知られている「当たる」という意味を持つという何ともややこしい方言でした。
というか石川県民の人はちゃんと聞き取れると思いきや間違えることもあるという、なんだか思わずズッコケてしまいそうな事実も判明しましたね。

しかしどうやらイントネーションも「当たる」と同じような感じなので、そりゃあ石川県民でも間違えるよなぁ、と思う節もあります。
せめてイントネーションが違えば判別が容易につきそうなんですけどね、うーん、なんとも難しく奥深い方言問題です…。

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