【石川弁】石川県の方言「あたる」の意味と例文

方言

あたる

方言の地域

石川弁

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方言の意味

石川弁で「あたる」は「貰う」という意味を持つ言葉です。
したがって「宝くじあたった」は石川弁版だと「宝くじ貰った」になります。
標準語の意味で慣れていると勘違いしそうでややこしい方言ですね。

標準語版もあるからややこしい!?

石川弁で「貰う」という意味の「あたる」ですが、なんと標準語版の「当たる」という言葉も石川県では「あたる」と言って使っています。

そして実は石川県民でも「あたる」と言われると「当たる」と「貰う」、どちらかの意味で使っているのか分からずに混乱してしまうこともあるという、なんともややこしいったらありゃしない方言だったりします。

「あたる」を使用した例文

みな
みな
あ、冷凍庫にアイス入っとる!それも高級でうまいやつだー!
(あ、冷凍庫にアイス入ってる!それも高級でおいしいやつだー!)

ああ、それね。親戚の人から今日あたったのよ。前にお世話になったお礼だって。ほんなに気ぃ使わんでもいいんやけどねぇ。
(ああ、それね。親戚の人から今日貰ったのよ。前にお世話になったお礼だって。そんなに気を使わなくてもいいんだけどねぇ。)
母

みな
みな
そうなんや、そやけど嬉しいなー。減るの悲しいさかい一日半分ずつ食べようっと。
(そうなんだ、でも嬉しいなー。減るの悲しいから一日半分ずつ食べようっと。)

食べるのは良いけど、うちとお父さんの分も残しといてよ?あたるのはお父さんがお世話したお蔭なんやさかい。
(食べるのは良いけど、私とお父さんの分も残しておいてよ?貰えるのはお父さんがお世話したお蔭なんだから。)
母

みな
みな
分かっとる、ちゃんと数えながら食べるさかい心配せんで。
(分かってる、ちゃんと数えながら食べるから心配しないで。)

まとめ

今回は石川弁「あたる」についてを中心に書いてきました。
「貰う」と標準語で知られている「当たる」という意味を持つという何ともややこしい方言でした。
というか石川県民の人はちゃんと聞き取れると思いきや間違えることもあるという、なんだか思わずズッコケてしまいそうな事実も判明しましたね。

しかしどうやらイントネーションも「当たる」と同じような感じなので、そりゃあ石川県民でも間違えるよなぁ、と思う節もあります。
せめてイントネーションが違えば判別が容易につきそうなんですけどね、うーん、なんとも難しく奥深い方言問題です…。

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