
はっかはっかする、の「はっかはっか」は、岩手弁の1つです。
使い時などは後で説明しますが、多分皆さんが思っている物騒だったり鼻がツーンとする物の方ではありません。
意味などが分かると、この心情に対して使うのかぁ、と少し意外に思われるかもしれませんね。
また、一口に岩手弁といっても、他県と同じように地域差により喋る言葉や特徴が違ってくるので、其方についても少しご紹介させていただきます。
方言
はっかはっかする
地域
岩手県
「はっかはっかする」の意味
「はっかはっかする」で「ドキドキする」という意味になるので、この「はっかはっか」という岩手弁で「ドキドキ」を指す言葉になります。
ドキドキする、なので告白の言葉としても可愛い!と評判です。発火という犯罪の意味を持つ方の言葉ではないのでご安心ください。
他にもドキドキする、というのと同じような意味の「バクバクする」みたいなことを指す時も「はっかはっかする」を使います。
緊張で胸がバクバクする、とかそんな感じですね。
緊張や告白の他にも、急に何かに驚いたときにもこの「はっかはっかする」は使われています。
因みに、現在ちょっとした人気になっている各岩手弁が交通標識みたいになってプリントされたグッズ類があるんですが、そこでも「はっかはっかする」は使われています。
人間のピンクノハートマークになった心臓が、ちょっと鼓動しているような感じをコミカルにイラストとして表示されています。
マグカップとかもあるみたいですよ。
また、岩手県だけでなく、秋田県でも「はっかはっかする」は使われていますので、もしかしたら東北全体で使われている可能性もあります。
岩手弁の地域差について
岩手弁は岩手県中央に存在する盛岡付近と、宮城県に近い昔の伊達藩だった南部地域、そして太平洋に面した県東側、この3つの地域で使われている岩手弁もすこし異なってきます。
盛岡付近は県の都市部に入るので、若者の殆どは標準語・共通語を話す傾向にありますが、ご年配の人には盛岡弁を話す人も多く存在しています。
伊達藩に近い地域は、南部ですが違う藩だったこともあってか風習が多少異なっています。
また、ここは宮城県に近いこともあり、少し宮城県の訛りが入ることも特徴です。
最後の岩手県東部は、太平洋に面した地域ということもあり海で生活している人が多く、他の地域より言葉が少し荒々しい所があると言われています。
「はっかはっかする」を使った例文

(も、もう次で演奏しなきゃいけないよぉ、ど、どうしよう…)
(どうしようも何も、ピアノ演奏したらいいだけでしょう、あんたはドキドキしすぎなのよ。)


(しょ、しょうがないじゃない、緊張するんだもん。胸がバクバクしてきたわ…)
(もう、しょうがない子ね。ちゃんと緊張せずに演奏出来たら、ご褒美に何でも好きな物買ってあげるから、頑張りなさいな)


まとめ
今回は岩手弁の1つ、「はっかはっかする」の意味などを中心にお届けしました。
発火という物騒じみた意味でなく、心臓がドキドキ、バクバクするという、ちょっと可愛らしい感じの言葉でした。
赤くなるという意味では発火とある意味同じかもしれませんが。
ネットでも書かれていますが、「はっかはっかする」は告白で使ったりすると可愛い!と幾つかで書かれています。
知らない人だと薄荷キャンディー舐めてるのかな、と勘違いが起きそうなようなそうでないような気まずい空気になるかもしれませんが、どちらにしろ近年の方言ブームの影響もあり、岩手弁も可愛いよ!と言われて宣伝されています。
また、岩手県でも地域ごとに方言が異なる点ですが、東部の太平洋側においては、やっぱり荒々しい海の波と共に生きると、言葉、岩手弁も荒々しくなるのかなぁ、とちょっと思ったりしました。
それに岩手にありながら宮城訛りが入るのも面白いですね。