日本にある方言の中でも有名で特に異彩を放っている鹿児島弁。癖が強い特徴でも知られています。
そんな鹿児島弁の中から今回は「すんくじら」という方言の意味などを紹介します。

一見「すんくじら」と聞くと海の生物の名前かな?と思うかもしれませんが、この単語1つで意味を持ち、更には区分することで2つの意味を持つこともある方言なのです。
加えて今回は大河の常連薩摩藩と鹿児島弁の歴史についても少し触れたいと思います。

方言

すんくじら

方言の地域

鹿児島県

方言の意味

鹿児島弁の「すんくじら」とは「隅をくじる」と言い、これを標準語に直すと「隅っこ」となります。
したがって「すん」が隅、「くじら」がくじるで2つの鹿児島弁が合体した言葉となっています。
隅っこだけでなく、「最果て」という意味を持つところもあります。

鹿児島以外での方言の言い方

更に鹿児島弁ではすんくじらと言いますが、県内でも地域により「すんのくじらという所もあり、他県は長崎弁で「スミクラ」で大阪弁だと「スマクダ」と言って使用している地域もあります。

方言の語源

「すんくじら」の「抉ら」とは?

「すんくじら」の「すん」は前述の「隅」と「住」という意味も持っています。
また、「すんくじら」を漢字に当て嵌めると「住抉」となります。

「すんくじら」の語源

「すんくじら」のくじるは「抉る」で、この語源としては「穴に物を差し込んで仲の物を抉り取る」ということであると『日本語大辞典』には記載されています。

鹿児島弁について

鹿児島弁は独自で発達した方言?

鹿児島弁は薩摩弁とも呼ばれています。時代劇や大河でも必ず情勢などにおいて登場する薩摩藩。
当時はそれくらい国政に影響を与えた藩だったのです。したがって密偵などの敵も県外や幕府から多く送られてきました。

そこで薩摩藩は、他県から鹿児島県民に成りすまして侵入してくる者を見つける手段として、独自の薩摩言葉を生み出しました。この薩摩言葉、わざと熊本と鹿児島の県境にあった関所で話すことにより不審者をあぶりだすという策として使用されていました。
この薩摩方言こそ、現在話されている鹿児島弁の原形とされています。

「すんくじら」を使った例文

美奈
美奈
ちっと、あすこんすんくじらの壁にいるの、かったあまめじゃね!?
(ちょっと、あそこの隅っこの壁にいるの、もしかしてゴキブリじゃない!?)
ええ!?………なーんだ、ただのシミじゃん。お姉ちゃん早とちりしすぎ。こっちまでびっくい(びっくり)したじゃん
皐月
皐月
美奈
美奈
しょーもねじゃね、おじんじゃっで。そいに秋じゃっちでっ時はでっのよ。こんにゃあんたの部屋に出でっかもね
(しょうがないじゃない、怖いんだから。それに秋だって出る時は出るのよ。今夜あんたの部屋に出るかもね)
脅すのやめてよ!夜眠れなくなるでしょ!?
皐月
皐月

まとめ

鹿児島弁でのすんくじらを紹介してきました。
まるで新種のクジラみたいな言葉ですが、隅っこという意外な意味でした。使うことには可愛いかもですね。
すんくじらにおらずに~みたいな感じでしょうか。

それに鹿児島弁は刺客を欺くために生まれたと書きましたが、確かにすんくじらーとか使わない言葉を言われたらびっくりしますし、どういうこと!?って感じで意味不明で派手に使えないですもん、よって挙動不審になってまんまとすぐに捕まりそうですね、私がもしも刺客なら。

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