【鹿児島弁】鹿児島の方言「おじゃったもんせ」の意味と例文

方言

おじゃったもんせ

方言の地域

鹿児島県

方言の意味

鹿児島弁の「おじゃったもんせ」は「ようこそいらっしゃいました」や「おいでくださいました」等の意味を持つ言葉で、客人をもてなす際に使われます。
また、鹿児島県の飲食店に入ると「いらっしゃいませ」の代わりに「おじゃったもんせ」と言って歓迎してくれます。

同じ名前のお菓子がある?

鹿児島には創業百年を超える老舗の和菓子屋さんがつくる「おじゃったもんせ」という名の銘菓があります。
ふんわり食感のブッセの間に羽二重餅とつぶあんを挟んだ新しくも懐かしい味のするお菓子で、観光客のみならず地元の人達から愛されています。

方言の語源

敬う言葉が凝縮されている?

この記事でご紹介している鹿児島弁の「おじゃったもんせ」には語源となる2つの言葉が含まれています。1つ目の「おじゃった」は「おじゃる」となり、この言葉は「いる」「行く」「来る」の尊敬語にあたり、元となった言葉は「おある(おいで)」とされています。

後半の言葉「たもんせ」の語源は「たもんす」で、「賜る(たもる)」という補助動詞の1つであり「~てください」という言葉が付いた形となり前後半の意味をそのまま略すと「おいでになってください」即ち「いらっしゃいませ」という意味になります。
人を敬い歓迎する言葉が凝縮されて生まれた方言なのですね。

「おじゃったもんせ」を使用した例文

みな
みな
ほんのこて、今日は遠か所からわざわざおじゃったもんせ。母ん為にあいがとごわす
(本当に、今日は遠い所からわざわざおいでくださいました。母の為にありがとうございます)

んーにゃ、あてがあたんおっかんに会おごたったと。久し振りに会うたあてん友達から訃報を聞いたもんじゃで、いてもたってんいられんくなったと。
(いいえ、私があなたのお母さんに会いたかったの。久し振りに会った私の友達から訃報を聞いたものだから、いてもたってもいられなくなったの。)
さつき
さつき

みな
みな
そうなんか、久しぶりにお友達と再会できて、墓前ん母も喜んじょるて思う
(そうなんですか、久しぶりにお友達と再会できて、墓前の母も喜んでいると思います)

そうじゃとよかとどん…。じゃっどん不思議、一緒に遊んだんな高校生時代で50年以上前ん話なんに、瞼を閉ずれば昨日んごつあん頃を思い出せっと。年をとった証かしらね
(そうだといいんだけど…。でも不思議、一緒に遊んだのは高校生時代で50年以上前の話なのに、瞼を閉じれば昨日のようにあの頃を思い出せるの。年をとった証かしらね)
さつき
さつき

まとめ

今回は鹿児島弁「おじゃったもんせ」の意味や語源などをご紹介してきました。
同じ名前の銘菓を見つけたのは偶然ですが、ブッセの間に餅とつぶあんが入っているとか絶対美味しいですよね…!洋と和の合作は苺大福やフルーツ大福、あんバタートーストで証明済みですものね。
因みに言うとお取り寄せも可能みたいなので、気になった方は一度検索してみるといいですよ!

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