【熊本弁】熊本県の方言「むしゃんよか」の意味と例文

方言

むしゃんよか

方言の地域

熊本県

方言の意味

熊本弁「むしゃんよか」は、「格好良い」を意味する言葉です。
可愛いを意味する「むぞらしか」は熊本弁でも1番有名といってもいいくらいの方言ですが、それとは真逆の「格好良い」を意味する方言はあまり知られていないですよね。

方言の由来

武士が由来になっていた!?

熊本県はかつて、有名戦国武将の1人である加藤清正が治めていた地です。
この「むしゃんよか」も実は武士繋がりの言葉なんです。
「むしゃん」が武士のことを、「よか」は器量や見栄えが良いという意味で、よって「むしゃんよか」は「武者ぶりが良い」という言葉になります。
これを転じて現在では「格好良い」という意味で使われています。

「よか」は使い方が分かりにくい言葉?

「むしゃんよか」にも使われている「よか」。
ここでは「いい」という意味で使っていますが、使い方によっては「いらない」という意味にもなるという実にややこしく分かりにくい言葉なのです。

また、熊本県民は「よかたい」という方言も使っていますが、その時のニュアンスで「いいでしょう」とも「よくないでしょう」という正反対の意味になるのです。
やっぱり分かりにくいしややこしいですね。

「むしゃんよか」を使用した例文

みな
みな
こん俳優しゃん、いつ見たっちゃむしゃんよかねぇ!何度見て汚惚れ惚れするばい。こぎゃん人が彼氏やったらよかとになー
(この俳優さん、いつ見ても格好良いよねぇ!何度見て汚惚れ惚れするわぁ。こんな人が彼氏だったらいいのになー)

そりゃああんた、高望みしすぎばい。ちゅうか向こうが嫌がるばい
(そりゃああんた、高望みしすぎよ。というか向こうが嫌がるわよ)
さつき
さつき

みな
みな
そぎゃんと分からんやろ!人ん好みなんて千差万別なんやけん!
(そんなの分からないでしょ!人の好みなんて千差万別なんだから!)

まぁ、世ん中にはあんまり顔が整うとらん人ば好きになる人もおるしねぇ…
(まぁ、世の中にはあんまり顔が整っていない人を好きになる人もいるしねぇ…)
さつき
さつき

みな
みな
そこまで言う!?何気に酷うなか!?
(そこまで言う!?何気に酷くない!?)

まとめ

ここまで熊本弁「むしゃんよか」についてお送りしてきました。
むしゃむしゃ食べることを意味する言葉に見えますが、なんと武士に関する言葉だったという意外な発見がありましたね。

方言でも唐突に武士とか戦国や江戸時代を彷彿とさせる言葉が出てくる辺りにロマンを感じえずにはいられませんね!

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