【三重弁】三重県の方言「ごうがわく」の意味と例文

三重県は日本の本州に位置する三重県は伊勢神宮があることで全国的に知られています。
伊勢志摩の他にも日本最大級のイルミネーションを誇る「なばなの里」や絶叫マシンのCMで知られる「ナガシマスパーランド」といった王道観光スポットも1度は足を運びたいところです。

そして三重県で話されている三重弁の中から今回ご紹介するのは「ごうがわく」という言葉です。
この言葉をどのようなときに使うのかや由来は何処から来ているのか、などのことを順を追ってご説明していこうと思います。

方言

ごうがわく

方言の地域

三重県

方言の意味

三重弁の「ごうがわく」は「腹が立つ」という意味を持つ言葉です。
比較的若い人が使う「ムカつく」という同じ意味を持つ言葉としても頻繁に使われています。
また、この言葉を略した形の「ごうわく」と使うこともあります。

方言の由来

あの言葉が由来になっている?

三重弁の「ごうがわく」、「ごうわく」は漢字で書くと「業わく」となります。

この「業」とは「業腹」という「ごうがわく」と同じ「非常に腹が立つ」や「癪に障る」という意味を持つ言葉を略したものだといわれています。

よって三重弁の「ごうがわく」は「業腹」の意味を持つ「業」を由来にし、「ごうが(業腹が)わく」という形になったといえます。

「ごうがわく」を使用した例文

みな
みな
ほないな怖い顔して、どうかしたの?
(そんな怖い顔して、どうかしたの?)

どないしたもこないなもあらへんわ!この前喧嘩したって言うた子、また他の子に根も派のあらへんわしん悪口を言いふらしてるのや!
(どうしたもこうしたもないわ!この前喧嘩したって言った子、また他の子に根も派のない私の悪口を言いふらしてるのよ!)
さつき
さつき

みな
みな
ええ!?それって喧嘩したことを根に持ってるってこと?

そうなんやない?元はといえば先にあの子が悪口を陰で言うことにわしゃごうがわいて喧嘩に発展したのや
(そうなんじゃない?元はといえば先にあの子が悪口を陰で言うことに私は腹が立って喧嘩に発展したのよ)
さつき
さつき

みな
みな
影で悪口言うのって結構陰湿よねぇ

そうで!そやさかい『私に言いたいことがあるなら目の前で言いなはれ!』って言うてやったのや。ああ、なのにまた悪口を言うなんて、あの子全然反省してへんやない!
(そうよ!だから『私に言いたいことがあるなら目の前で言いなさい!』って言ってやったのよ。ああ、なのにまた悪口を言うなんて、あの子全然反省してないじゃない!)
さつき
さつき

まとめ

今回は三重弁「ごうがわく」の意味などを中心にご紹介してきました。
「ごうがわく」の由来となる「業」ですが、「所業」や「仕業」などの言葉にも使われています。
そして仏教では人の行いのことを「業(カルマ)」と呼ぶそうです。
日本や他国でも自身や人の行いに関することに用いられるとは、そこはかとなく因果を感じさせられる言葉ですね。

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