【三重弁】三重県の方言「ささって」の意味と例文

伊勢や伊賀など、日本古来の文化を継承している観光地があることでも有名な三重県。
近畿地方にも近いので、大阪からだと数時間で行けて日帰り旅行も楽しめちゃいます。

それに三重弁も近年テレビなどで特集され、有名になっています。
今回紹介する「ささって」もその有名な三重弁の1つです。
その「ささって」の意味や例文と共に、三重弁の特徴や区分などについて紹介していきます。

方言

ささって

地域

三重県

「ささって」の意味

3日後のことを意味します。
標準語では1日後を明日、2日後が明後日となり、3日後のことを明々後日と言いますが、三重弁ではこの3日後の明々後日のことを「ささって」と言うのです。

三重県民でも明々後日という言葉は普通に使われています。
しかし、標準語が指す3日後ではなく4日後の意味で使う人が非常に多くいます。
したがって三重県民が言う明々後日は4日後なので、3日後の明々後日ではありませんので、約束する時は注意が必要です。

更には「ささって」を使わずに、標準語の明々後日を普通に3日後として使っている三重県の地域もあるので、三重県民同士でも地域が違うことにより勘違いが生まれることも多々あります。

三重弁の特徴について

三重弁は、北三重方言と南三重方言の2種類に大きく分けられます。
北三重方言でも伊賀弁・伊勢弁の2つに分けられます。
南三重方言は鳥羽志摩、熊野などの南の地域で話されており、此方の南三重弁も志摩弁と紀州弁の2つに区分できます。

志摩弁・紀州弁は、南伊勢が入っていることもあり、古くから朝廷などの行事にも使われていた土地柄から、公家言葉の名残も見られます。その他にも独特の言い回しなどが残っている地方です。

また、三重県自体が中部地方ながら、関西地方の近くに存在することから、三重弁も関西弁に似ていると言われることが多いです。
特に三重弁でも伊勢弁と伊賀弁が印象に残ると言われており、伊賀弁は語尾を強く大きく強調し、反対に三重弁は少し柔らかめに発音するのが特徴です。

このように三重弁が関西弁と類似していると言われているのは、大阪や京都の近畿地方を中心に分布する、京阪式アクセントの特徴があることが大きいとされています。
また、三重県が比較的温暖な地方であり、のんびりした土地柄が三重弁に関係している、とも言えるでしょう。

「ささって」を使用した例文

母
ちょっと早いけど、ささっての夕食は筑前煮の残りとお隣さんから貰った焼豚を出しましょうか。

ええんっちゃう?そしたら丸一日デパート見て回れるし!ご飯も用意しとるんやから誰にも怒られへんなんやろ
(いいんじゃない?そしたら丸一日デパート見て回れるし!ご飯も用意してるんだから誰にも怒られないでしょ)
みな
みな

母
そうよね、決まったら楽でええわぁ

まとめ

三重弁「ささって」のことなどを今回は書いてきました。
ささってが明々後日のことを指す言葉とは知っていましたが、地域により普通に明々後日も使う所がある、ということは知りませんでした。

それに三重弁についてもあまり知らなかったのですが、確かに地理的に見ても関西地方に隣接しているので、何処から関西弁の影響を受けても不思議じゃないと思いました。
昔も伊勢参りとかありましたから、観光客伝いに色んな言語、方言が混ざってもおかしくありませんもんね。

それに忍者の里でも有名な伊賀も三重県に入っていますし、当たり前ですが観光名所もいっぱいあって、私も記事を書いてて三重県に観光しに行きたくなりました!
伊勢参り行って赤福善哉食べたいですね。

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