【宮城弁】宮城県の方言「オレサマ」の意味と例文

東北の中でも訛りがきつそうなイメージがある宮城県。
訳の分からない方言を使ってそうな感じがしますが、中でも今回は雷を意味する「オレサマ」という宮城弁を紹介します。
なんでオレサマというのかにも少し触れています。
また、意外な宮城弁を取り巻く現代事情にも話をしたいと思います。

方言

オレサマ

地域

宮城県

「オレサマ」の意味と語源

雷、雷さまとの意味です。
オレサマでなく、「おれさん」や「らいさま」、「お雷(らい)様」という人もおり、呼び方は地域や人其々となっています。

オレサマなどのではなく、他にも「レーサマ」「おりさま」「おりゃさま」と、オレサマや雷さまの訛ったような言い方や、地域によってはオレサマを掠りもせず「かんだっつぁん」と言う、まるで別のことを読んでいるみたいに言うところもあります。

また、オレサマの語源はお雷さまが、おれいさまとなり、「オレサマ」になったとされています。
自然現象に様を付けるのは昔話や田舎を映したドラマなどでも目にしますが、いつ見ても雷や自然に対しての畏怖の念を感じる言い方、方言ですね。

宮城弁の過疎化

大まかに宮城弁と言っても、県内の幾つもの地域によって特徴があり、その地域によって独特の方言も生まれています。
加えてマスメディアや交通便や都市化の発達などの影響により、若い人の殆どは宮城弁でなくテレビなどで通される共通語・標準語を喋り、宮城の方言を使うことはめっきり少なくなりました。

若年層が使わないため、方言を喋るのはある程度年齢を重ねた人たちが中心になっています。
このような背景もあり、今現在は宮城県を聞く機会は減りましたが、祖父母・両親・娘息子といった三世帯家族などの年配者と同居している家庭では、年配者の影響もあり無意識に宮城弁を使い、団らんしている所もあります。

しかし、観光客などは地元の方言が飛び交う中での買い物を楽しみにしている人も多いためか、観光地域や土産店など、県外・国外からの観光客が多く見込める場所になると、出来るだけ方言を多く意識的に使っているところが見られます。

「オレサマ」を使用した例文

みな
みな
雨凄いねぇ、このままだどオレサマ(雷)鳴りそうね。

えっ、オレサマ!?おっかねぁーんだげど…。今日一緒さ帰ってぐれねぁー?おら気絶するがも…
さつき
さつき

みな
みな
ほだにおっかねぁーのね、まぁ別さ帰るぐらいならいいよ。直撃しねぁーどいいね、オレサマ
(そんなに怖いのね、まぁ別に帰るくらいならいいよ。直撃しないといいね、雷)

おっかねぁーごど言わねぁーでぐれる!?
(怖いこと言わないでくれる!?)
さつき
さつき

まとめ

雷をオレサマと言う宮城弁について書いてきました。オレサマって何だろうと思ってましたが、雷様のことかぁ、と納得しました。
雷鳴を轟かせている姿も、何となく傲岸不遜な俺様な感じがしますしね。

それに観光客が多い所では方言を意識的に使う、というのは分かりますが知らない方が良い裏事情を知ってしまった切ない気持ちが過ぎりました…。
広めることにはもってこいだという所は共感できますけどね。

おすすめの記事