【宮城弁】宮城県の方言「こわい」の意味と例文

方言

こわい

方言の地域

宮城県

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方言の意味

宮城弁の「こわい」は標準語で知られている「恐ろしい」ではなく、「疲れた」を意味する言葉です。
なので「あ~こわい」と宮城県の人が言う時は「あ~疲れた」と言っているのですね。
何がそんなに恐ろしいの!?と初めて聞くと面喰い戸惑ってしまいそうですね。

方言の由来

古語の1つが由来になっている!?

宮城弁「こわい」の由来となっているのは「こわし・こはし(強し)」という古語です。
強しは「しっかりしている」や「強い」、「険しい」などの意味を持っています。
また、現代の標準語で使われている「恐ろしい」という意味で使われ始めたのは室町時代後期とされています。

そしてその「恐ろしい」としての意味が生まれる前から古典で有名な『源氏物語』や『大鏡』、『枕草子』などの文中に宮城弁版の意味の方で「こはし」が使われているのが確認されています。

「こわい」を使用した例文

みな
みな
あー、こわい!やっぱり大掃除はするごどが多ぐでこわいわ
(あー、疲れた!やっぱり大掃除はすることが多くて疲れるわ)

年に1回だがら余計さ張り切って掃除してすまうがら、その分いづもよりこわいよねぇ。普段の掃除をサボってる訳でねぁーんだげど
(年に1回だから余計に張り切って掃除しちゃうから、その分いつもより疲れるよねぇ。普段の掃除をサボってる訳じゃないんだけど)
さつき
さつき

みな
みな
そうなのよ、なんでごまめに掃除してるのにすぐに汚れるのがしら。腹立づわ!
(そうなのよ、なんでこまめに掃除してるのにすぐに汚れるのかしら。腹立つわ!)

ま、でもこれで気持ぢよぐ元旦を迎えられっぺ。こわいげど達成感あるわぁー!
(ま、でもこれで気持ちよく元旦を迎えられるでしょ。疲れたけど達成感あるわぁー!)
さつき
さつき

まとめ

今回は宮城弁の1つ「こわい」の意味や由来などをご説明してきました。
「疲れた」という意味のある方言でしたが、標準語の「恐ろしい」の方と意味がごっちゃになりそうで慣れるまでは混乱しそうですね。
「肩がこわい」とか言われると肩に何か憑いてるの!?ってびっくりしそうです。

そして由来が古語ということでしたが、では平安時代に生きていた人も「いとこはし」とか言っていたんですかね?当時の貴族が御簾で顔隠しながら言っている所を想像するとちょっと面白いです。

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