
本州東京都の西に位置する長野県。
海のない内陸県であり、更には壮大で大規模な山岳地があり、その為か特に果物などの山の幸が豊富な県としても知られています。
また、昔の長野県を表わした「信濃国」の名に因み、「信州」とも呼ばれています。
そんな長野県は大河ドラマでも度々取り上げられる竹田信玄や真田家関連でも有名で、観光客が毎年沢山訪れています。
そして長野弁は自然に囲まれているという所為か、のんびりとした訛りがある方言とイメージされることが多いそうです。
その長野弁から「ごむせえ」という言葉について、今回は語っていこうと思います。
方言
ごむせえ
方言の地域
長野県
方言の意味
長野弁「ごむせー」は「汚い」や「汚らしい」、「不潔」という意味を持つ言葉です。
「ごむせえ」と表記しているサイトもネットではありますが、「ごむせー」の方が正しい表記になります。
「ゴム製」に聞こえる!?
この「ごむせー」は長野県でも特に北部と南部でよく使われている言葉になります。
ゴム製と言っているように聞こえますが、正しくは「ごむせー」でしかも汚いなどの意味ですので、間違えないようにご注意ください。
長野弁について
長野弁は地域ごとに違う?
冒頭でも書きましたが、長野県は本州の東京都の西に位置する県です。
また、形は縦長でその広さの影響もあってか、地域によって方言も異なってきます。北部と中部、南部と東部で其々「北信」と「中信」、「南信」に「東信」と呼ばれています。「信」は「信州」からきているんですね。
地域ごとの違いはというと北信では新潟県の方言が入っていて、東信には上州と呼ばれる群馬県の方言が混ざっています。
中信と南信では、遠州・静岡県や尾張と呼ばれる岐阜県と愛知県の方言と多くの言葉が似ています。
このように地域ごとにより独特の方言があり、更には近隣の地域の影響も受けているので長野弁は実に多種多様です。
標準語では中々表現しきれない微妙な言い回しや言葉もあり、とても表現力豊かな方言となっています。
「ごむせー」を使った例文

(あんた、この汚い部屋どうにかしたら?流石に友達の私でも引くわよ)
(えー…。これでも一応週に1回は掃除してるんだけど、なんでかすぐに散らかっちゃうんだよねぇ)


(掃除したってごみを床に捨ててたら意味ないでしょ!まず面倒臭がらずにごみ箱にごみを入れる所から始めなさい!そしたらこんなに汚くはならない筈よ!)


(私はあんたみたいなだらしない子供を産んだ記憶はありません!)
まとめ
今回は長野弁「ごむせー」や長野弁の地域差に関して語ってきました。
「ごむくせー」とも読んでしまいそうな方言でしたが、「ごむせえ」と表記してしまいそうなのでちょっと注意しないといけないですね。
実際に何度か「ごむせえ」って書きそうでした。
「―」より「え」の方が方言の表記では多いし何だかしっくりくるんですよねぇ。
そして長野弁は4つの地域により異なるという話でしたが、異なる上にご近所の地域差も受けていたらもう何を言っているのか他県民の人は全く分からないのでは?と思いました。
実際に聞くと頭の上にクエッションマークが浮かびそうです。漫画みたいですね。