【長崎弁】長崎県の方言「おっちゃかす」の意味と例文

方言

おっちゃかす

方言の地域

長崎県

方言の意味

暗い意味で使われる?

長崎弁の「おっちゃかす」には「落とす」という意味が含まれています。
物を落とした時などにも使われますが、主に「単位を落とした」や「試験に落ちた」などの暗い意味で長崎県民は使っています。
「おっちゃかす」の言葉自体は可愛らしいですが、実際に使用するのは落ち込んでいるときとギャップが激しい方言でもあります。

長崎弁について

長崎弁は4つに分かれている!?

「おっちゃかす」などの長崎弁ですが、その種類は地域ごとに大きく4つに分けられます。
長崎市などの中部地方で使われているのは語尾に「にゃ」と付くのが特徴です。
2つ目は島原市も含まれる南部で使われる方言で、県内の他の地域に比べてイントネーションと訛りが強く熊本弁に近い表現が印象的です。

有名な佐世保市などの周辺で使われている3つ目の長崎弁はアクセントが無く、語尾に「ちゃん」と付きます。
最後の4つ目は五島や対馬といった離島で使われている其々の島で発達したという、独特の長崎弁になっています。

「おっちゃかす」を使用した例文

みな
みな
やばか、うち財布おっちゃかしてしもうたかも…!
(やばい、私財布落としちゃったかも…!)

ええ!?も、もう1回ちゃんとバッグん中身見たら!?下にあって分からんだけかもしれんし!
(ええ!?も、もう1回ちゃんとバッグの中身見たら!?下にあって分からないだけかもしれないし!)
さつき
さつき

みな
みな
もうやっとーばい!………あっ、あった!!中身もそんまま!良かったぁー(もうやってるよ!………あっ、あった!!中身もそのまま!良かったぁー)

ほんと良かったねぇ!個人情報とかお金もだばってん、運転免許証とかで個人情報知られたら大変やけんね
(ほんと良かったねぇ!個人情報とかお金もだけど、運転免許証とかで個人情報知られたら大変だもんね)
さつき
さつき

みな
みな
ほんとそれや!見つかってほんと良かったぁー
(ほんとそれよ!ほんと見つかって良かったぁー)

まとめ

長崎弁「おっちゃかす」について今回は解説してまいりました。
茶化すではなく「落とす」という、落ち込むような意味限定で使われることが多いという、少し変わった方言でした。そして長崎弁ですが、地域により語尾に付く言葉さえ変わるという此方も一風変わった特徴が其々の地域にあることが判明しました。

個人的には長崎市と佐世保市の名が通っている2つの観光地が違う語尾を使って話している、というのが凄く意外でした。
全国的に知られているからこそ丸っきり同じ方言を使っているんだと勝手に思っていたのでびっくりしたんですね。
それに熊本弁に近いとか、同じ長崎県内でも全然違う長崎弁なんだと改めて実感させられました。

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