【奈良弁】奈良県の方言「はんがい」の意味と例文

方言

はんがい

方言の地域

奈良県

方言の意味

「はんがい」とは奈良弁で「腹が立つ」「ムカつく」「苛々する」という意味で使われている方言です。
他にも「はがいい」「はがい」と言って奈良県内の広い地域で使われています。

方言の由来

あの言葉が詰まって出来た!?

この「はんがい」ですが、前述の「はがいい」や「腹が立つ」という意味からなんとなく分かりますように、「歯痒い」と言う言葉が詰まって出来た方言だと言われています。
歯痒くて思わず腹が立ってしまう、というような感じですね。

奈良弁について

奈良弁は他の関西弁よりおっとりしている?

「はんがい」の次にご紹介するのは奈良弁についてです。
大阪弁などの関西弁は早口でまくし立てるイメージを持っている方もいると思いますが、奈良弁はそれとは真逆で柔らかく丸みを帯びているような語感が多いです。

この特徴は奈良県民のどこかおっとりまったりのんびりして気取らないという気質が表れていると言われています。それは方言を発音する時にも表れており、口をゆったりと開けることが多く、それ故に語感が他の関西弁よりもゆったりと聞こえるのです。

「はんがい」を使用した例文

みな
みな
あんたほんまはんがいわ!何回言うたらわしの漫画返してくれるん?もう10回以上言うてるで!
(あんた本当に腹が立つわ!何回言ったら私の漫画返してくれるの?もう10回以上言ってるわよ!)

かんにんかんにん(ごめんごめん)、もうこれ1冊で終わるから明日絶対全部返すから!もうちょい(ちょっと)待ってて
さつき
さつき

みな
みな
その言葉ほんまに信じていいんか?一昨日も明日返す言うて返してくれへんかったやんな?いい加減にしやんとあんたの部屋に押し掛けるからな!
(その言葉本当に信じていいの?一昨日も明日返すって言って返してくれなかったじゃない?いい加減にしないとあんたの部屋に押し掛けるわよ)

ほんまやって(本当だって)!明日昼過ぎくらいに返しに行くから!もうちょっと待ってて!
さつき
さつき

みな
みな
しゃあないなぁ(しょうがないなぁ)、分かった。明日家で待っとく

まとめ

奈良弁「はんがい」と奈良弁の特徴についてをお送りしました。歯痒いからはんがいになったということでしたが、「はがいい」でどのように変わっていったのかがなんとなく分かる気がしますね。
「はがいい」から「歯痒い」に変わっていったんでしょうね。

他の関西弁に比べて奈良弁がおっとり柔らかいと書きましたが、言われてみると奈良県民の親戚は大阪府民に比べると口調が幾分か柔らかかったような気がします。
その分怒ったら恐いですけどね、まぁ昔から普段ニコニコしてる人の方が一度怒ると手が付けられないくらいに恐ろしいって言いますしね…。

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