
かつての都・平城京があり、現在も大仏や古墳などの歴史深い建築物が残り日々観光客が訪れる古都・奈良県。関西地方の1県でもある奈良県は、大阪弁や京都弁などの関西弁と同じ流れこそ汲むものの、奈良弁には他県には無い珍しい方言が沢山あります。
中でも今回ご紹介する「はんがい」は大阪弁ではまず使わない奈良特有の方言です。
この「はんがい」の意味や由来などを順を追って語っていこうと思います。
Contents
方言
はんがい
方言の地域
奈良県
方言の意味
「はんがい」とは奈良弁で「腹が立つ」「ムカつく」「苛々する」という意味で使われている方言です。
他にも「はがいい」「はがい」と言って奈良県内の広い地域で使われています。
方言の由来
あの言葉が詰まって出来た!?
この「はんがい」ですが、前述の「はがいい」や「腹が立つ」という意味からなんとなく分かりますように、「歯痒い」と言う言葉が詰まって出来た方言だと言われています。
歯痒くて思わず腹が立ってしまう、というような感じですね。
奈良弁について
奈良弁は他の関西弁よりおっとりしている?
「はんがい」の次にご紹介するのは奈良弁についてです。
大阪弁などの関西弁は早口でまくし立てるイメージを持っている方もいると思いますが、奈良弁はそれとは真逆で柔らかく丸みを帯びているような語感が多いです。
この特徴は奈良県民のどこかおっとりまったりのんびりして気取らないという気質が表れていると言われています。それは方言を発音する時にも表れており、口をゆったりと開けることが多く、それ故に語感が他の関西弁よりもゆったりと聞こえるのです。
「はんがい」を使った例文


(あんた本当に腹が立つわ!何回言ったら私の漫画返してくれるの?もう10回以上言ってるわよ!)




(その言葉本当に信じていいの?一昨日も明日返すって言って返してくれなかったじゃない?いい加減にしないとあんたの部屋に押し掛けるわよ)




まとめ
奈良弁「はんがい」と奈良弁の特徴についてをお送りしました。歯痒いからはんがいになったということでしたが、「はがいい」でどのように変わっていったのかがなんとなく分かる気がしますね。
「はがいい」から「歯痒い」に変わっていったんでしょうね。
他の関西弁に比べて奈良弁がおっとり柔らかいと書きましたが、言われてみると奈良県民の親戚は大阪府民に比べると口調が幾分か柔らかかったような気がします。
その分怒ったら恐いですけどね、まぁ昔から普段ニコニコしてる人の方が一度怒ると手が付けられないくらいに恐ろしいって言いますしね…。