
米どころでもある新潟県は、お米を使った美味しいお酒が沢山生み出されていることでも有名です。
そしてお米の他にも、度々全国区のメディアに取り上げられているイタリアンなどのグルメも豊富にあります。
因みにこのイタリアン、スパゲッティみたいな名前ですが実は焼きそば麺に特製トマトソースをかけて白生姜をトッピングしたB級グルメです。
麺と一緒に炒められたもやしがシャキシャキして絶妙な美味しさを醸し出しています。
そして本題の新潟弁ですが、流石は東北地方の一端を担っている県だと言うべきでしょうか、独特の訛りが効いた不思議で面白い言葉が溢れています。
そんな新潟弁の中から「しょうしい」という言葉の意味と例文、気になる語源と共にご紹介していこうと思います。
方言
しょうしい
方言の地域
新潟県
方言の意味
新潟弁の「しょうしい」には「恥ずかしい」という意味があります。
この方言の特徴の1つとして、新潟県内でも特に糸魚川市や上越市がある上越地方でよく使われる傾向があります。
また、長野県や山形県でも同じ「しょうしい」が新潟弁と同じ「恥ずかしい」という意味で使われています。
方言の語源
皆が知っているあの言葉が語源だった!?
皆さんは、時代劇で主役の俳優が悪人が図った悪事を暴いたりするときに台詞として使われている「笑止千万」や「笑止の至り」という言葉を知っていますか?
実は「しょうしい」はこの「笑止」という言葉が語源なのです。
この「笑止」は笑いが止まらないこと、笑うべきこと、そして気の毒で愚かなことを意味している言葉ですが、それが翻って恥ずかしいことや照れくさいという今の「しょうしい」にも含まれている意味になったと言われています。
因みにこの「笑止」、あまり知られていないかもしれませんが、実は漢語の1種です。
そんな漢語を日常的に使うとは、なんだか凄いことを発見した気分になりますね。
「しょうしい」を使った例文

(今日出掛けるんだったらもっと良い服を着て来れば良かった。何だか恥ずかしいわ。)
(そう?別に近くに行くだけだしいいんじゃない?それにそのパーカーも可愛いし十分だと思うよ?)


(そうかなぁ?下もデニムじゃなくてスカートを履くべきだったわ。あいつも行く前に言ってくれたら着替えるのに!こんな部屋着で出掛けるなんて恥ずかしいったらありゃしない!)
まとめ
新潟弁「しょうしい」についてご紹介してきました。冒頭文でイタリアンについて熱く語りすぎた感がありますがそれは一旦置いておきましょう。
「しょうしい」が「笑止」というのが語源と言うのもですが、「笑止」が漢語だったというのにも驚きました。
個人的にですが漢語=難しい言葉というイメージがあるので、比較的よく聞く言葉が漢語だったなんてビックリしました。
なんだかこれから時代劇を見る時も「笑止」が付く言葉を聞く度に「この人漢語使っているなぁ」とか思いそうな感じがします。我ながら単純ですね!