【沖縄弁】沖縄県の方言「めんそーれ」の意味と例文

沖縄県でよく聞く「めんそーれ」。その意味をおおまかに知っている人は大勢いると思います。
しかし調べてみると、意外な本当の意味とある言葉が影響して由来となっていることが分かりました。

琉球王国時代から独自の道を歩んだ沖縄県と沖縄弁の「めんそーれ」の意味についてと、その例文と共にご紹介していきます。

方言

めんそーれ

方言の地域

沖縄県

「めんそーれ」の意味

ご存知の方も多いと思いますが、沖縄弁で使われている「めんそーれ」は、「いらっしゃい」や「ようこそ」という意味で浸透しています。
空港でも「めんそーれ沖縄!」と書かれた幕があったり、広告にも書かれていたりしますよね。

沖縄県民が使う「めんそーれ」の正しい意味とは!?

一般的には「いらっしゃい」で合っていますが、地元の沖縄県民の方は、少し違う意味で使っています。
厳密に言うと「いらしてください」という言葉として使用しています。

例えば誰かお客を招待する時の「いらしてください」や、別れる時の挨拶として「また来てくださいね」というのが、地元沖縄県民の方々にとっての正しい「めんそーれ」として使われているのです。
相手を受け入れる、迎え入れる言葉として使われているのですね。

「めんそーれ」の由来

「めんそーれ」は武士言葉が関係している!?

沖縄弁の「めんそーれ」は、江戸時代の武士が使っていた「ごめんそうらえ」が深く関係しているといわれています。
「ごめんそうらえ」の意味は「ごめんください」です。
この言葉が今の「めんそーれ」に変化していったという説があります。

江戸時代の言葉が今に繋がっている?

また、この他にも同じく武士言葉の「参り候へ(まいりそうらえ)」や「参り召しおはれ(まいりめしおわれ)」という言葉が元となったと唱える説もあります。
ごめんそうらえも参り候へも、琉球王国が栄えた江戸時代の言葉が、現代の沖縄弁に強く影響しているのです。

「めんそーれ」を使用した例文

さつき
さつき
そういえー、先日知り合いからまーさる紅茶貰うたんくとぅ、ゆたされーまた近さるうちんかいめんそーれ、でーじまーさるクッキーん用意しとくくとぅ。
(そういえば、先日知り合いから美味しい紅茶を貰ったから、よければまた近いうちにいらしてください、とっても美味しいクッキーも用意しとくから。)

え、じょうとうのやいびーがやーこんなにまーさるものびかーん貰っちゃって。じゃあ来るときんかいおすすめぬケーキ持ってくるわやー、生クリームがあっさりしてていくらでも食べられるぬ!
(え、いいのかしらこんなに美味しいものばかり貰っちゃって。じゃあ来るときにおすすめのケーキ持ってくるわね、生クリームがあっさりしてていくらでも食べられるの!)
みさき
みさき

さつき
さつき
まぁ、うれーまーそう!楽しみんかいしておくわやー。是非まためんそーれ。
(まぁ、それは美味しそう!楽しみにしておくわね。是非またいらしてくださいな。)

ええ、じぇったい来るわやー。
(ええ、絶対来るわね。)
みさき
みさき

まとめ

沖縄弁の「めんそーれ」について、今回は書いてきました。
いらっしゃいという意味で一般的に使われているのは何となく知っていましたが、その由来が江戸時代まで遡るというのは意外でした。

琉球王国は本州と切り離されて考えられていた節があると思っていたので、本当に意外でした。
独立国家として独自の道を突き進んでいた琉球王国ですが、言葉は古くから標準語ひいては日本語と共通していたんですね。そう考えるとなんだか嬉しくなりますね。

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