
日本には様々な方言が存在していますが、中には聞いた人が引いてしまうような方言もあります。
その筆頭と言われているのが、関西弁です。
全体的に個性と特徴が強く、気の強いイメージがそのまま言葉として表れているところがあります。
このような面から、東京や関東の人には受け入れがたい、聞いたり言われると思わず拒絶してしまうような関西弁もあります。
言われると苛々したり、意味が分からず戸惑ってしまう、そんな関西弁の1つ、「茶をしばく」についてご紹介したいと思います。
関西人が拒絶する関西弁「茶をしばく」
この「しばく」は本来の関西弁にある叩くという意味でなく、行く、飲むということになるで、標準語に直すと「お茶行こうよ」という意味になります。
関西弁にすると一気に物騒な感じになりますが、関西人全員が使っているわけでなく、普段は言わないものの確実に意味は通じる関西人は多い筈です。
ですが、全く意味の分からない関東人や他の県の人からすると、趣旨が不明な上にしばくという物騒で下品な言葉に聞こえるかもしれません。
因みにこの言葉は、大阪や京都を拠点に活動していた上方芸人が全国的に広めたという説があり、このことから発祥元は大阪か京都のどちらかであるということが濃厚です。
「茶をしばく」の使い方
使い方と言いますか、普通に日常会話の中でも入れることが出来る言葉です。
といってもそんなに頻繁に使いませんが、友達と会ったときに冗談めかして「茶ぁでもしばきにいこか!」という風な感じに使うと思います。
真面目に言うのではなく、面白く冗談の1種で使用することが多いかもしれません。
「茶をしばく」例文



そうや、ここで話すのもなんやし、時間あるんやったら茶ぁしばかへん?向こうにええ喫茶店あるんよ


何年かぶりの女友達と会った際の会話を例文として、載せてみました。
最後のやりとりは、標準語だと「私も色々あったけど元気よ。そうだ、ここで話すのもあれだから、向こうにある良い雰囲気の喫茶店でお茶でもしない?」
「時間なら一杯あるから行こう行こう!私も話したいことめっちゃあるから!」という風になります。
まとめ
関東人が聞くと拒絶、戸惑ってしまう関西弁の1つの「茶をしばく」ですが、意味合いが分かるとそうだったのか、と少し物騒さが薄れる感じがします。
何故しばくが行くになるのかは未だに不可解な部分がありますか、方言には語源の分からないものもあるので、その1つでしょうか。
しかし、今回は関東人が聞くと戸惑う関西弁としましたが、関西人の方も、関東弁基東京他で使われている標準語を聞くと、お高く気取ってて生意気な感じがして嫌だ、とか関西で標準語聞くと気分が悪い、なんて言う人も中にはいます。
したがって関東弁と標準語に対して関西弁、どちらも自県に対する愛情とプライドが高い、ということは言えるでしょうね。