【滋賀弁】滋賀県の方言「ほっこりする」の意味と例文

方言

ほっこりする

方言の地域

滋賀県

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方言の意味

標準語で「ほっこりする」は「心温まる」「安堵する」などの意味で使われますが、滋賀弁での「ほっこりする」は「疲れる」「うんざりする」という正反対の意味で使われていますので、使う際には注意が必要です。

他県では違う意味で使われている?

この「ほっこりする」ですが、滋賀県だけではなく意味は違いますが他の県でも使われています。
福井県では滋賀弁と同じの「疲れる」ですが岐阜県では少し異なり進行状況が思わしくない」ことを言う「捗々しくない」の意味で「ほっこりする」が使われています。

方言の由来

京言葉が関係している?

昔滋賀県が京都府との交流が盛んだったということもあり、滋賀弁は京言葉の影響が強く表れています。
この「ほっこりする」という方言も京言葉で「作業が一段落して人心地着く」という意味ですが、滋賀弁はこの前半に当たる「一段落して」ということから「一段落して疲れた」という意味になったのではないかといわれています。

「ほっこりする」を使用した例文

みな
みな
あー、ほっこりした。やっぱし引っ越しの準備は体力いるわね。
(あー、疲れた。やっぱり引っ越しの準備は体力いるわね。)

ほんとやなあ。これがまだしばらくの間続くのかぁ…。憂鬱やわ
(ほんとだよね。これがまだしばらくの間続くのかぁ…。憂鬱だわ)
さつき
さつき

みな
みな
言わんといてや。余計ほっこりするさかい考えんようにしとったのにぃ
(言わないでよ。余計疲れるから考えないようにしてたのにぃ)

かんにんかんにん、ほやけどわしもちゃんと伝うさかい安心してや
(ごめんごめん、でも私もちゃんと伝うから安心してよ)
さつき
さつき

みな
みな
ほら有難いけど、ちゃんと家事もしに帰りなはれや?
(それは有難いけど、ちゃんと家事もしに帰りなさいよ?)

分かってるさかい心配せんで大丈夫やで
(分かってるから心配しないで大丈夫だよ)
さつき
さつき

まとめ

「ほっこりする」という滋賀弁ですが、標準語とは真逆の疲れたという意味で使われていました。
元は京言葉と書きましたがそれも知らなかったのでとても意外でした。

というか長いですね、京言葉のほっこりする。
長すぎて文章になるくらいですし前半と後半で滋賀弁と標準語の意味になったとありましたが、どの経緯で標準語と滋賀とで別に分布されるようになったのか地味に気になっちゃいますね!

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