【滋賀弁】滋賀県の方言「ちんちん」の意味と例文

滋賀には「ちんちん」という方言が使われています。
卑猥でアダルティな言葉でなく、もっと健全な意味ですよ、当たり前ですが。
調べると、違う意味が多いですが、同じと言葉を他県でも使用していることが分かりました。

今回の記事は、この「ちんちん」という方言と、滋賀県の過去の近江の国と呼ばれていた頃の方言、そして現在の方言の傾向についてを語っていきたいと思います。

方言

ちんちん

地域

滋賀県

滋賀弁と他県の方言で使われている「ちんちん」

この方言「ちんちん」は、滋賀弁で親密な間柄のことを指す言葉です。
所謂親友とか友達とか、仲が良い人との関係ですね。
滋賀県だけでなく鳥取県でも同じく、親しい間柄のことを「ちんちん」と呼んでいます。

滋賀・鳥取県以外でも、「ちんちん」と言う方言を使う県はあります。
愛知県や三重県、静岡県などでは非常に熱い状態のことを「ちんちん」と言っています。
東は静岡、西は一部の大阪で使われています。
使われていない県で使うと、ちょっと変態みたいと思われることもありますので注意しましょう。

また、石川県ではお湯などが非常に熱くなっている状態のことを「熱いちんちん」と言い、福井県や富山県では、意味が異なり「ちんちんかく」で正座をすることを指す方言として喋られています。

滋賀弁と近江の国の方言差

滋賀県にはその面積の6割を占める大きな湖・琵琶湖が存在し、そこを中心に湖北、湖東、湖南、湖西という風に地区分類されています。
この地区ごとに多少の方言の差異があり、特に湖北地区にはそれが顕著に表れています。

過去には地区ごとに方言の名称も異なりましたが、現在では近江弁とおおまかに纏めて呼称しても差し支えが無い程度に方言の均等化が進んでいます。
因みに、滋賀弁と近江弁の他にも、江州弁と呼ばれることもあります。

滋賀県は関西地方に含まれていますが、過去に近江の国だった頃は国と国を結ぶ役割を果たし、京都との交流が盛んに行われていたので、現在の方言も京都からの影響が大きいです。
京都弁と比べても、イントネーションやアクセントなど、大差が無いほどです。

また、近江の国では地区ごとに行き来する人も違っており、それが言葉遣いに影響するため、過去には近江弁、特に湖北地区は特殊な混合方言となっていました。
更には地域により近江の商人たちが全国各地に移動して、品物を売り歩く商売をしていたことから、他の関西地区に比べると全国的に伝わる語彙の数が多いとされています。

「ちんちん」を使用した例文

みな
みな
なに、またあんた隣の家の子と遊ぶの?毎日遊んどってよう飽きんわね

うん!明日はその子の家に泊まるんや!ええって言うてくれたさかい
たく
たく

みな
みな
隣やのに泊まるの?はぁー、ほんまにちんちんやねぇ。ある意味羨ましいわ

まとめ

滋賀弁でもある「ちんちん」と、滋賀弁と近江弁について紹介してきました。
例文もですが、本当に京都弁と差異ないですね。
滋賀県以外でも「ちんちん」が使われているのは何となく知っていましたが、本州の大体の県で使われていて、意外に範囲が広いんですね。

先述の通り、近江商人が日本各地に渡っていたので、そこから分布されたんでしょうか。
それか逆に、使われていた言葉と別の意味に解釈し、近江の家に帰ったときに家族や知り合いに披露したんでしょうか?
伝言ゲームでも途中でおかしく伝わること、よくありますもんね。そう考えると想像の幅が広がって、とても面白く感じます。

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