
島根県といえば、何と言っても伊勢神宮に並ぶ古社・出雲大社が一番といっても過言ではないくらい有名です。
近年では縁結びや恋愛成就の最強パワースポットとして若い女性が殺到している姿をテレビでよく見かけるようにもなりました。
そんな神の地で話されている島根弁、この地域でしか使われない方言が多々あります。
この記事内で紹介する「はいごん」もその1つです。では一体どういう意味があるのか、例文と共に順に書いていこうと思います。
方言
はいごん
方言の地域
島根県
方言の意味
「はいごん」とはどこぞの怪獣の名前ではなく、島根弁の1つで「騒ぐ」という意味を持つ言葉です。
島根でも地域によっては「はえごん」と言う所もあります。
また、「はいごん」の前に「大」を付けて「大はいごん」で「大騒ぎ」と一段階騒ぎを強調した意味に変わります。
因みに「はいごん」は楽しい騒ぎごとではなく、どちらかというと騒ぎが起こって焦っている場面で主に使われています。アクシデントが起きた時に使う方言、と思っていいかもしれませんね。
島根弁について
島根弁でも差異がある?
島根弁も他県と同じように県内の地域により方言の誤差があり、それにより使われている方言と使われていない方言、通じない方言なども存在します。
ご紹介している「はいごん」もその1つで島根弁でも出雲大社で有名な出雲市や松江市などの県東部で使われている出雲弁の1種となり、県西部にあたる浜田市や益田市の「石見弁」を話す地域では通じない場合があります。
日本書紀にも出てきている?
因みに流石は神々のおわす出雲大社と言いますか、先程ご紹介した出雲弁ですが実は日本書紀などにも出てくる『古代日本語』という言語を継承している言葉であると言われています。
日本神話に出てくるくらい古の舞台となると話す言語のスケールも違うんだと感嘆していまいますね。
「はいごん」を使った例文

(お姉ちゃん、大変!あそこのスーパー来月の末に無くなっちゃうんだって!)
(そうなの?でも3か月前くらいからお客さん減ってたし、閉まっちゃうのもしょうがないかもねぇ。不景気だし)


(そうだけど!でもあそこでしか買えないお菓子があったのにぃ…!これからどこで買えばいいの!?)
(知らないわよそんなの。というかお菓子くらいでそんなに大騒ぎしないでもいいでしょ。なんだったらネットで買えばいいじゃな)


(そうだけどぉ…。でも昔からあったお店だから、無くなるのは寂しいな)
まとめ
島根県の出雲弁、「はいごん」についてご紹介してきました。アクシデント的な「騒ぐ」という意味でしたが、楽しい意味ではあまり使われていないんでしょうか?「スポーツの試合に勝って店や家で大はいごんする」とかありそうですけどね。
そして島根弁の出雲弁、流石は三種の神器が関係している神話の地と申しますか一々神秘的なことが関連しているなと思いました。
奈良時代以前から存在していた言語を現代でも話せるってとても凄くて誇れることだと思いますよね。