相手に感謝の気持ちを伝える言葉である「ありがとう」。
標準語では「ありがとう」ですが、各地の方言では別の言葉になります。
知らなければ違う意味に捉えられてしまったり、そもそも伝わらなかったりする言葉もあります。
ありがとうの方言にはどんなものがあるのか、見ていきましょう。

ありがとうの地方の方言

山形弁の「ありがとう」の方言

→「もっけだ」

石川弁の「ありがとう」の方言

→「気の毒な」

青森弁の「ありがとう」の方言

→「めやぐだ」

長野弁の「ありがとう」の方言

→「おかたしけ」

沖縄弁の「ありがとう」の方言

→「にふぇーでーびる」

熊本弁の「ありがとう」の方言

→「ちょうじょう」

島根弁の「ありがとう」の方言

→「だんだん」

宮城弁の「ありがとう」の方言

→「まんずどうもねー」

岐阜弁の「ありがとう」の方言

→「うたてぇ」

それぞれの特徴と使い方

山形弁の特徴と使い方

山形県には、村山弁、新庄弁、置賜(おきたま)弁、庄内弁の4つの方言があります。
「もっけ」は庄内弁です。感謝だけではなく申し訳ないという意味も含まれます。
庄内弁には、「し」と「す」、「ち」と「つ」の区別が曖昧、「ん」から始まる言葉があるといった特徴があります。
思いがけない幸せという意味の「もっけの幸い」という言葉があります。
「もっけ」は、漢字で「勿怪」や「物怪」と書き、妖怪のことを指します。
妖怪は珍しい存在なので、思いがけないという意味につながったことも納得できますね。

(例)

鈴木拓
鈴木拓
いつももっけだのう

石川弁の特徴と使い方

金沢弁、能登弁、加賀弁、白峰弁とある中で、「気の毒な」は金沢弁になります。
金沢弁には濁音が使われることが多く、語尾に「じー」や「しまっし」などが付くことも特徴です。
「気の毒な」は、「相手に悪いことをした」という気持ちが由来とも言われており、富山県や福井県でも使われます。
何かいただいた、してもらったときに感嘆詞の「あらー」と一緒に使います。

(例)

美奈
美奈
あらー、気の毒な

青森弁の特徴と使い方

青森県には津軽弁と南部弁があります。「めやぐ」は津軽弁です。
津軽弁は男性的でなまりが強いです。
濁点も多いです。南部弁は敬語表現が多く丁寧で、女性的な柔らかい印象を与えます。

「めやぐ」には「迷惑をかけて申し訳ない」というニュアンスがあります。
「わいはぁ」という感嘆詞を付けることで、とても感謝していることが伝わります。

(例)

鈴木拓
鈴木拓
わいはぁー、めやぐだなぁー

長野弁の特徴と使い方

信州弁とも呼ばれる長野県の方言は、北信、東信、中信、南信に分かれます。
「おかたしけ」は南信です。
長野県の方言はイントネーションがやや大きいです。
また、「ただいま」を「行ってきました」と言うなどの特徴もあります。

「おかたしけ」は、「心から感謝しています」の意味があります。そのままでも使えますが、「本当に」を付けるとより伝わります。

(例)

美奈
美奈
本当におかたしけ

沖縄弁の特徴と使い方

沖縄県の方言の中で、沖縄本島で使われる言葉を「うちなーぐち」と言います。
本島の中でも場所によって、また、宮古島など島ごとでも違います。
うちなーぐちでは、「あいうえお」が「あいういう」になります。

「にふぇーでーびる」は、「にふぇー(ありがとう)」と「でーびる(ございます)」から出来ているうちなーぐちです。敬語表現なので相手を選びません。

(例)

鈴木拓
鈴木拓
(お店などで) にふぇーでーびる

熊本弁の特徴と使い方

熊本弁は、語尾に「ばい」や「たい」が付くのがわかりやすい特徴です。
「ちょうじょう」は、「重畳」と書き、「重ね重ね」の意味があります。
とても丁寧に感謝の気持ちを表す言葉です。

(例)

美奈
美奈
ちょうじょうなこつでござるました

島根弁の特徴と使い方

島根県の方言は、出雲弁、石見弁、隠岐弁の3つです。「だんだん」は出雲弁です。
出雲弁は東北の「ズーズー弁」に近いです。
「だんだん」には「重ね重ね」という意味があり、元々は「だんだんありがとうございます」と使っていました。

(例)

鈴木拓
鈴木拓
これくれるの?だんだん

宮城弁の特徴と使い方

宮城県の方言は仙台弁と呼ばれます。分類方法が複数あり、細かいです。
東北地方の方言である「ズーズー弁」が使われます。語尾に「だっちゃ」が付くのが有名です。
「まんず」は「本当に」という意味です。「どうもねー」と一緒に使うと「本当にありがとう」になります。
「どうもねー」はポピュラーな方言だそうです。若者もよく使い、「またね」といったニュアンスでも使うそうです。

(例)

美奈
美奈
(そのまま)「まんずどうもねー

岐阜弁の特徴と使い方

岐阜県には飛騨弁と美濃弁があります。
「うたてぇ」は飛騨弁です。飛騨弁は語尾に「やー」や「さー」などが付き、かわいらしい印象です。
一方、美濃弁は怖い、きついといった印象です。
「うたてぇ」は普段から使う言葉ですが、他に地域の人には難しいです。

(例)

鈴木拓
鈴木拓
うたてぇこって

まとめ

みなさんのお気に入りの方言はありましたか?
「ありがとう」は標準語でも十分素敵な言葉ですが、方言によってはより温かみを持つような気がしますね。
今回ご紹介した地域を訪れることがあれば、よろしければ使ってみてください。

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