
言わずと知れた日本の中心地・東京都。
日本の顔の1つとも言える世界からも知られている大都市です。
23区の中にとんでもない数の人が住んでおり、世界中を対象にした最も人が乗り降りする駅ベスト10の上位3位の中に新宿駅が入っているくらい、人口密度の多い一大都市です。
実はそんな大都会の東京にも、他県と同じく方言が存在します。
江戸弁とも言われている言葉で、その名の通り大半が時代劇で耳にする言葉です。
しかし、今回ご紹介する「赤目引張る」はあまり時代劇でも聞いたことのない、東京弁にしかない独特の方言です。目を引っ張るの!?とちょっと怖い感じもするこの東京弁について、紐解いていきましょう。
方言
赤目引張る
方言の地域
東京都
方言の意味
東京弁の「赤目引張る」は充血した目や目を引っ張るなどの怖い意味ではなく、「やっきになる」や「無我夢中」ということを表わした言葉です。
また、珍しいですがどうやら「赤目引張る」は他県では使われていない、東京弁独自の方言のようです。
そのまんまの状態が表れている!?
何故「赤目引張る」が「やっきになる」という意味になるのかですが、この言葉は必死になって周囲が見えなくなるということを言い表しています。
正に「無我夢中」になって周囲が見えなくなり、夢中になった挙句赤くなってしまった目が引っ張られている、そんな状態のことをそのまま言い表した方言だとされています。
東京弁について
江戸の成長と一緒に成立してきた?
東京弁は江戸弁とも呼ばれていると述べましたが、この江戸弁はその名の通り徳川家康が江戸城に入城後、江戸の町を発展させるに伴い成立していった言葉です。
江戸も今の東京と同じく日本中から様々な人たちが集まっていたので、実は東京・江戸弁も様々な方言に影響を受けています。
たった200年前までは時代劇そのものの暮らしをして江戸言葉を喋っていたと思うと、感慨深いものがありますね。
「赤目引張る」を使った例文



(あんたが一度描き始めたら無我夢中になるのはずっと前から知ってるから、別に謝らなくてもいいわよ。こっちも課題が丁度終わったところだし)

まとめ
東京弁「赤目引張る」についてお送りしてきました。
目を引っ張るって怖いな!?と最初はちょっと怯えていましたが、意味を聞くとそういうことね!と納得しました。
他の方言もですが、言葉が妙に怖いものが多すぎる気がします…。
子供へのけんせいとかも兼ねて怖くしてるんですかね?