
鳥取砂丘という一大観光地で広く知られている鳥取県。
その砂丘の近くにある砂の美術館にはその名の通り砂を水固めて作られた彫刻作品が展示されており、展示品一つ一つの精巧さに圧巻されます。
他にも鳥取市にはフランス・ルネサンス様式の仁風閣という邸宅や桜の名所で有名な久松公園などの観光スポットもあります。
そして鳥取弁、あまり馴染みのない方言と思われるかもしれませんが、不思議で面白い言葉で溢れています。
その中でも今回ご紹介する「だらず」という鳥取弁には意外な由来が含まれています。
ではその由来と言葉に含まれている意味を順にご説明していこうと思います。
方言
だらず
方言の地域
鳥取県
方言の意味
鳥取弁の「だらず」は「馬鹿」や「愚か者」、「だらしない」などの意味がある言葉です。
また、鳥取県の山陰地方の言葉の1つとして有名です。
他県でも広く使われている?
鳥取弁の1つとしてご紹介している「だらず」ですが、近隣の兵庫県の但馬地方を含む北部や島根県でも方言として使われています。
方言の由来
あの言葉が由来だった!?
鳥取県や他県でも使われている「だらず」、この言葉の由来は数詞や名詞に付く「足らず」という言葉が由来となっています。
元々「足らず」は但馬の中の温泉町や美方郡浜坂町で日常的に使われていた言葉で、後に「だらず」と変化しつつ但馬から近隣の鳥取県にまで分布したのではないかといわれています。
「だらず」を使った例文

(まぁたあんたはこんなに沢山散らかして!だらしないったらありゃしない!)
(ごめんごめん、片付けるの面倒臭くて、つい散らかしてしまうのよ)


(まったくもう…、せめてパンツくらいはちゃんと片付けなさい)
まとめ
今回は鳥取県や兵庫県などの地域でも使われている「だらず」という言葉の意味や意外な由来などについてご説明してきました。
由来となる「足らず」という言葉は数詞として使われると説明しましたが、他にも「舌足らず」や「月足らず」といった名詞にも使われている言葉になります。
個人的には月足らずという言葉は初めて聞いたのですが、改めて思うと結構「足らず」という言葉って使わなさそうで微妙に使っている言葉なんだなあと思いました。
縁の下の力持ちって感じでしょうか、例え方が違うかもしれませんがそんな感じですね。