【鳥取弁】鳥取県の方言「かばち」の意味と例文

方言

かばち

方言の地域

鳥取県

方言の意味

「かばち」とは鳥取弁で「おしゃべり」「減らず口」「屁理屈」等の意味を持つ言葉です。
口関連の方言ということでしょうか。鳥取弁でもありますが、広島県や山口県などの重い中国地方の広い範囲で使われている方言です。
因みに「かばちたれ」で「文句を言う」という意味になります。

方言の由来

由来は顎の骨!?

この「かばち」ですが由来とされているのは上下にある顎の骨、または頬から顎にかけての部分という意味で使われていた古語となっています。
顎当たりの骨のことを「かばち」と言っていたんですね。

また、先程「かばち」は口関連の方言だと書きましたが実際に顎や口の意味で使う言葉として山口県の一部地域などでは主に老年層を中心に使われています。
顎も口の一部と言われればそうですもんね。顎が無ければ口に入れても食べ物を噛んで飲み込むことも出来ませんから、顎と口はとても大事ですよね!

「かばち」を使用した例文

みな
みな
あーっ!お姉ちゃんが私のアイス食べたぁ!酷い!

はぁ?わりゃのアイスじゃないだがな、お父さんのお金でお母さんが買ってくれた家族みんなが食べられるアイスだがながいや?不満なら名前の1つでも書いときんさいよ
(はぁ?あんたのアイスじゃないでしょ、お父さんのお金でお母さんが買ってくれた家族みんなが食べられるアイスでしょ?不満なら名前の1つでも書いときなさいよ)
さつき
さつき

母
もう、また喧嘩しとるの?飽きないわねぇ。あんたもそげーなかばちばっかり言うとらんで一応謝っときんさい。それにそっちもアイスくらいで泣き言言わんの!明日またじゃんこと買うてくるけぇ。
(もう、また喧嘩してるの?飽きないわねぇ。あんたもそんな屁理屈ばっかり言ってないで一応謝っときなさい。それにそっちもアイスくらいで泣き言言わないの!明日またたくさん買ってくるから。)

まとめ

今回は鳥取弁「かばち」について語ってきましたが、如何でしたでしょうか?かばちが文句ということは何となく気付いてましたが、まさか顎関連の古語が由来とは思っていませんでした。
確かに口と顎使わなかったら文句言えないですもんね、もごもごするだけになってしまいます。

個人的に方言はその土地の人々によって昔から使っていた言葉が現在まで伝えられた結果じゃないかとか思ってるんですが、意外とその読みが当たってるような古語を由来とする方言を見掛けます。
古語の変化過程見てそうかも!古語時代の原型留めてる!って思うこともしばしばあったりします。
謎の感動があって個人的にとても面白いですよ。

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