
富山県には有名な黒部ダムの他にも雪の大谷や世界遺産に登録されている五箇山などの観光地が沢山あるほか、ホタルイカに白エビやます寿司といった魅惑の海の幸も味わうことが出来ます。
魅力的な県、富山ですがその方言も魅力的です。女性が使うと可愛い方言と言われていることは広く知られていますが、他にも他県では使わず珍しい言葉が方言としていっぱい使われています。
中でも今回紹介する「うしなかす」は物を紛失した時などに使う方言なのですが、聞くと成程ね!と納得できる語源があるのです。その意味と例文、気になる語源を順にご紹介していきます。
方言
うしなかす
方言の地域
富山県
方言の意味
「うしなかす」とは富山弁の1つで「失う」「なくす」「捨てる」などの意味を持つ方言となります。
牛を泣かすことではありません。因みに富山県でこの方言は若い人ではなく年配の人が主に使っている傾向があるそうです。
方言の語源
組み合わさった方言?
この「うしなかす」の方言ですが、語源は意味と重なっており「うしなう」と「なくす」が合わさって「うしなかす」という1つの方言として生まれた言葉だと言われています。
何故うしなかすなのか不思議でしたが、聞くとそういえばと納得できる語源ですね。
富山弁について
五箇山には独自の方言がある?
ここからは富山弁についてご紹介していきます。富山弁は大きく分けて3つの地域、東の呉東と西の呉西に呉西の南部の五箇山に別けられます。
呉東と呉西の2つは東日本方言と東北方言が混ざりながらも西日本方言の特徴を持ち合わさっています。
しかし最後の五箇山に関しては2つの地域の方言とは異なり、この五箇山特有の独特の富山弁が存在しているのです。
「うしなくす」を使った例文

(ああーっ!財布に入れておいたお守りが無い‼なんで失くしたの!?ちゃんと括って入れておいたのに!)
(それってあのピンクのお守り?いつも持ってるけど、三が日故のこの人混みだし、どこかで落としたんじゃない?)


(ええー!!あれはおばあちゃんから貰った大事なお守りなのに!どうしよう……。)
(そんなに落ち込んでないで神社の人に聞いてみよう?もしかしたら拾った人が持ってきてくれてるかもしれないじゃん、ね?)


まとめ
今回は富山弁と「うしなかす」の意味や語源についてご紹介していきましたが。
うしなくすって最初はそんな言葉で使うんだ!?と吃驚して違和感がありますが意味などが分かった後だと使い慣れた感がある方言になりますね。ああ、うしなくすね!みたいな感じで。
五箇山だけ独自の方言とありましたが、やっぱり世界遺産として遥か昔から存在してきた故にあまり知られていない秘密とか言葉が現代まで伝わって来た感じなんでしょうか?なんだかそれはそれでワクワクしますよね!