【富山弁】富山県の方言「こわくさい」の意味と例文

方言

こわくさい

方言の地域

富山県

方言の意味

怖くて臭いという意味じゃなかった!?

見たまま、聞いたままに怖くて臭いを表わした言葉だと思ってしまう「こわくさい」、実は「生意気」という意味を持っています。
怖くて臭いとは全然違いますね。

生意気でも親しみを込めた「小生意気」というような感じでこどもや自分よりも年下の人に対して使われることが結構多いです。
「一丁前に」や「おしゃま」というような、背伸びしていることを指す言葉でもあります。
しかし本来の意味の「生意気」でも使われるので、判断が難しい方言でもあります。

方言について

主に魚津市で使われている!?

この「こわくさい」という方言、富山県でも特に魚津市で使われています。
総称して魚津弁とも呼ばれていますが、地域によっては通じない言葉もあるという、なんだかややこしい方言です。

因みにですが、魚津市は富山県でも7番目に人口が多い市です。
富山県はホタルイカの水揚げでも有名ですが、富山市からこの魚津市にかけての富山沿岸部は特別天然記念物に指定されている、とても貴重なホタルイカです。

「こわくさい」を使用した例文

母
ちょっこしあんた、この間からちゃんと上着着っしゃいって言うとるやろう!まだ寒いんやさかい、風邪でも引いたらどうするが!
(ちょっとあんた、この間からちゃんと上着着なさいって言ってるでしょう!まだ寒いんだから、風邪でも引いたらどうするの!)

私ちゃママと違うて寒がりでないさかい大丈夫だよ~。それよりママの方がもっと厚着した方が良いんでない?もういうほど若ないしなっしゃい!
(私はママと違って寒がりじゃないから大丈夫だよ~。それよりママの方がもっと厚着した方が良いんじゃない?もういうほど若くないしね!)
みな
みな

母
あら、そんなこわくさいことを言うのはこの口かしらぁ~?
(あら、そんな生意気なことを言うのはこの口かしらぁ~?)

い、痛いよママ!おばさんだって言うたのは謝るさかいほっぺた抓まんでちゃー!
(い、痛いよママ!おばさんだって言ったのは謝るからほっぺた抓まないでよー!)
みな
みな

母
何よおばさんって!余計に酷なっとるでない!!
(何よおばさんって!余計に酷くなってるじゃない!!)

まとめ

富山弁「こわくさい」の意味などをご説明してきましたが、怖くて臭いという暗いイメージだと思っていたのが、生意気という意味を聞くと一気にイメージが明るくなりましたね。

更に子供に対する小生意気でも使うと分かると、背伸びしたい年頃の子を想像して微笑ましくもなりました。
例文の娘はそんな感じを出してます。素直になりきれないおしゃまさん、って感じですね。

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