【和歌山弁】和歌山県の方言「こまる」の意味と例文

方言

こまる

方言の地域

和歌山県

方言の意味

「こまる」とは、和歌山弁の1つで「挟まる」若しくは物が歯に挟まっている状態のことを表わしている言葉になります。
標準語の対処法が無くて困っている方の困るではありません。

他県での「こまる」

この「こまる」、物が挟まるという訳で使われているのは和歌山弁でのみですが、青森の津軽・下北と宮城の仙台弁では違う意味で「こまる」を使っています。
津軽弁では「お辞儀・礼をする」で下北弁では「かがむ」、そして仙台弁でも「かがむ」という意味として使われています。

方言の語源

あの古語が語源?

古語が語源とされる方言は各地域に存在していますが、この「こまる」もその1つです。
此方の語源となった古語はそのまま「込まる」であり意味は「中に置かれる」「入れられる」となりますが、この意味が狭くなった方言が「こまる」であると考えられています。

この狭くなるとは、個人的な意見ですが物が挟まる=物が中にある状態のことでもあるのでそこから古語の「込まる」の「物が挟まっている状態のこと」として「こまる」に変化していったのではないかと思います。

「こまる」を使用した例文

みな
みな
お姉ちゃん待って!さっき食べたほうれん草がこまってとれへんねん(歯に挟まって取れないの)!気持ち悪いからちょっとトイレで取ってくるわな(ね)!」

だからさっきほうれん草パスタじゃなくてチキンドリアにしときって言ったやん!あんた待つ間私あっちの店で服見てるからな!
(だからさっきほうれん草パスタじゃなくてチキンドリアにしなって言ったじゃん!あんた待つ間私あっちのお店で服見てるからね!)
さつき
さつき

みな
みな
だってパスタ食べたかってんもん!すぐ戻って来るからな、ごめんやけど待っててな!
 (だってパスタ食べたかったんだもん!すぐ戻って来るからね、ごめんだけど待っててね!)

わかったからはよ行き。………違う階行って困らせたろ。おもろいわぁ。
 (わかったから早く行きなさい。………違う階に行って困らせよ。おもしろいわねぇ。)
さつき
さつき

まとめ

和歌山弁「こまる」についてお送りしてきましたが、こまるで歯に物が挟まった状態のことを言うとは驚きですね。
しかしその状態に対して現在進行形で困っていることに関しては間違いないと思うので、「困る・こまる」という表現はあながち的を射ているのではないのでしょうか。決してとんちとか駄洒落ではありません、多分。

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