【和歌山弁】和歌山県の方言「もじける」の意味と例文

方言

もじける

方言の地域

和歌山県

方言の意味

和歌山弁の「もじける」は「壊れる」や「故障する」、「つぶれる」等の意味を持つ言葉です。
大阪弁などではあまり聞かれないので、関西地方でも和歌山県独自の方言の1つだと思われます。

新潟弁での「もじける」とは?

実は和歌山県だけではなく、東北地方の新潟県でも「もじける」という言葉は方言の1つとして使われています。
しかし意味は「人見知りする」という、和歌山弁とは全く違ったものとなっています。

方言の語源

あの言葉が元になっていた?

和歌山弁の1つ、「もじける」。
この言葉の元、語源となっているのは「形を変える」や「ねじる・ひねる・よじる」といった意味を持つ「捩る(もじる)」で、この言葉を自動詞化する際に「け」が付き現在の「もじける」になったといわれています。

「もじける」を使用した例文

みな
みな
うーわ、最悪や。あんたが落とした所為で私のスマホ、余計にもじけてもうた!もう、しゃあからほたえたらあかん言うたやん!
(うーわ、最悪だ。あんたが落とした所為で私のスマホ、余計に壊れたわ!もう、だからふざけたらダメって言ったでしょ!)

ごめんごめん、このランチ代出すからこらえて!ちゅーかお姉ちゃんのスマホ、私が落とす前からもじける寸前みたいにボロボロやったやん!
(ごめんごめん、このランチ代出すから許して!というかお姉ちゃんのスマホ、私が落とす前から壊れる寸前みたいにボロボロだったじゃん!)
さつき
さつき

みな
みな
あ゛ぁん!?もじける寸前みたいにボロボロなるまで愛情持ってようさん使ってたんじゃ!人聞きの悪い言い方するな!気ぃ悪いわ!
(あ゛ぁん!?壊れる寸前みたいにボロボロになるまで愛情持っていっぱい使ってたのよ!人聞きの悪い言い方しないで!気が悪いわ!)

いや、それ言い方ちゃうだけでもじける寸前ってことは認めてることなると思うで…
(いや、それ言い方違うだけで壊れる寸前ってことは認めてることになると思うよ…)
さつき
さつき

まとめ

「壊れる」等の意味を持つ和歌山弁「もじける」についてご説明してきました。
和歌山県民以外の関西人でもあまり聞き慣れない言葉かと思いますが、和歌山弁には他にも例文にあるように「ほたえる」などの独特の方言が数多く存在しています。

そして当たり前ですが大阪弁や京都弁だけが関西弁じゃない、と言われているようで改めて方言の奥深さを実感させられた気がしました。

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