【方言】「もじける」の意味と例文(和歌山県)

方言

もじける

方言の地域

和歌山県

方言の意味

壊れる、故障する、つぶれる

「もじける」について

和歌山県では、「もじける」は「壊れる」「故障する」「つぶれる」といった意味を持ち、物が機能しなくなったり、形が崩れたりする状態を表す方言です。
この用法は関西地方の他の地域、例えば大阪府ではあまり使われないため、和歌山県独自の方言と考えられます。

一方で、東北地方の新潟県でも「もじける」という言葉が使われていますが、こちらは「人見知りする」というまったく異なる意味を持っています。

語源については、「捩る(もじる)」という言葉が基になっており、「形を変える」「ねじる」「ひねる」「よじる」などの意味を持っています。
この「もじる」が自動詞化する過程で「ける」が付加され、「もじける」という方言が形成されたとされています。

「もじける」の使い方

たく
たく

このラジオ、もうもじけて使えへん
(このラジオ、もう壊れて使えない)

5年前から使ってるよね、それ。よく使ったよ

ひろし
ひろし

「もじける」の例文

  1. 電子レンジがもじけて、温められへん
     (電子レンジが故障して、温められない)
  2. 古い家具が時間が経ってもじけた
     (古い家具が時間が経って壊れた)
  3. バイクが事故って、前部分がもじけた
     (バイクが事故って、前部分がつぶれたよ)