【山形弁】山形県の方言「じょさね」の意味と例文

方言

じょさね

方言の地域

山形県

方言の意味

山形弁の「じょさね」は主に「簡単」「すぐ出来る」という意味で使われています。
それ以外にも「心配しなくていいよ」という気遣いの意味も含まれている方言です。
また、「さぞね」と言う地域もあります。

東北の広い範囲で使われている?

この「じょさね」は山形県以外にも秋田県や宮城県などの東北地方の広い範囲で使われています。
山形弁が東北方言に分類されているので、その影響ですね。
また、「じょさね」の他にも東北弁と同じ言葉が山形県では沢山使われています。

方言の由来

実はあの言葉が由来だった!?

「じょさね」は手間が掛からないことを意味する「造作もない」が変化して生まれた言葉といわれています。
「じょさね」「さぞね」以外にも「ぞうなねぇ」と原型の「造作もない」に近い形で使っている地域もあります。

因みに普段から何気なしに私達が使っている元の言葉の「造作もない」ですが、実は室町時代から使われている古語なのです。
したがってもしかしたら清少納言や藤原道長も実際に平安時代に「造作もなし」とか言って使っていたかもしれませんね。ロマンです。

「じょさね」を使用した例文

みな
みな
このクッキーすこだまんまぇ!ほんてん手作りなの!?お店出しぇるレベルだよ!?
(このクッキーすっごく美味しい!本当に手作りなの!?お店出せるレベルだよ!?)

ほだえ喜んでぐれるど思わねがったわ、どうも。でもクッキーなんて分量さえ合えばじょさねづぐれるのよ
(そんなに喜んでくれると思わなかったわ、ありがとう。でもクッキーなんて分量さえ合えば簡単につくれるのよ。)
さつき
さつき

みな
みな
そうなの?じゃあおらにも作れるがなぁ。結構不器用なんだげど…
(そうなの?じゃあ私にも作れるかなぁ。結構不器用なんだけど…)

つぐれるわよ!それにおらが慣れるまでは一緒につぐってけっから大丈夫。今がら練習すればバレンタインには絶対間さ合うわ
(つくれるわよ!それに私が慣れるまでは一緒につくってあげるから大丈夫。今から練習すればバレンタインには絶対間に合うわ)
さつき
さつき

みな
みな
んだな、どうも!あの人、おらのつぐるクッキー、喜んでぐれるがなぁ…
(そうだよね、ありがとう!あの人、私のつくるクッキー、喜んでくれるかなぁ…)

まとめ

今回は山形弁「じょさね」についてご説明してきました。
「造作もない」から変化した「簡単」という意味の言葉でしたが、確かに改めて見ると元の「造作もない」の言葉の面影があるように思えますね。

何気に驚いたのが「造作もない」が室町時代からある言葉だということですね。
日常的に使っているからといって最近つくられた言葉では決してない、ということを分からされた感じがしました。

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