
山形県と言えば、さくらんぼなど美味しい特産物を想像する人もいると思いますが、言葉、方言と言われればどうでしょう。
かくいう私はきっと訛りがきついのだろうなぁ、と思ったりしました。
調べてみると、確かに訛りがある独特の方言だということが分かりました。
そんな山形弁の中から、「もじゃくたらねやろだ」という方言の言葉の意味や、山形弁の由来などを解説していこうと思います。
方言
もじゃくたらねやろだ
地域
山形県
意味
どうしようもない野郎だ。「もじゃくたらね」には幼稚だという意味も含まれています。
また、「もじゃくたね」と言うこともあるそうです。
山形弁の由来
山形弁は東北方言に属している方言の1つです。
ですが県内で共通する山形弁というものは存在せず、青森県、岩手県中北部(旧南部藩領)、秋田県、山形県庄内地方、新潟県阿賀北地域(北越)で話される北奥羽方言に属する庄内方言、南奥羽方言に属する内陸方言の2つに分けることが出来ます。
更に内陸方言には最上地方の新庄弁や村上地方の村上弁、置賜地方の置賜弁の4つに分けられます。
この4つの地域ではアクセントや語彙などで地域間の差異があり、これは4地域が地理的に見て其々独立していることと、近世には藩が個別に存在し、それにより言葉などが違ったことが原因と考えられています。
「もじゃくたらねやろだ」の使い方
どうしようもないや幼稚だ、といった意味で使われているこの方言ですが、ダメな子や粗相を何度もしてしまう相手などに使えそうだと思います。
夜中に何度も漏らしてしまう子供とか、もじゃくたらねやろだねぇ、みたいな感じでしょうか。
「もじゃくたらねやろだ」を使った例文


(お前、何度教えたら覚えるんだ、本当にどうしようもない野郎だな)

(すいません、メモして何度も読み返してるんですが、どうしても駄目みたいで…、ほんとうにすいません!)



(まぁ、怒鳴ってもしょうがないか。日に日に覚えてきてるのは分かってるから、ぼちぼち頑張るしかないかもな)

(すいません、頑張ります!)

メモしてもどうしても覚えられない、寧ろ一杯ありすぎて新人の頃は覚えにくかったりします、山形弁でそんな上司と部下のシチュエーションでした。
まとめ
今回この記事では、山形弁の「もじゃくたらねやろだ」の意味とその例文などを中心に書いてきました。
一瞬もずく?と思いましたが、全然違う意味でした。
やろだ、は野郎だを短くしたんだな、となんとなく分かるんですがね、やっぱり方言は難しいですね。
日本語が分かっても難しいんですから、独特な分化だなぁ、と強く思ってしまいます。