【山口弁】山口県の方言「びったれ」の意味と例文

山口県には2000年11月に開通して以降映画やCMのロケ地としても有名な角島大橋、CNNが実施した「日本の美しい場所31選」の1つとして選ばれたこともある元乃隅神社や世界遺産にも登録されているあの松本松陰が主宰した松下村塾などといった観光地が沢山あります。

他にも自然に囲まれた観光地やグルメでも賑わっている山口県ですが、更に他県に負けず劣らず山口弁もバリエーション豊かな言葉があります。
その中の1つの「びったれ」の意味と例文を中心にご紹介していこうと思います。

方言

びったれ

方言の地域

山口県

方言の意味

「びったれ」とは山口弁で「だらしない」「不潔」「汚い」の他にも「役立たず」という意味で使われている言葉です。
「このびったれ!(役立たず)」とか凄まれて言われる場面を想像すると、少し怖くなってしまう響きがありますね。

使う年代が限られている?

この「びったれ」には「役立たず」の意味もあると書きましたが、実際に主に使われているのは「だらしない」又は「汚い」という意味の方で、「役立たず」の意味としてはあまり使われていません。

しかし「だらしない」「汚い」の意味として使っているのは主に若者中心らしいので、もしかしたら年配の人になると「役立たず」の意味でも使う頻度が多いのかもしれませんね。

方言について

周防地域では言い方が異なる?

この「びったれ」ですが、山口県でも西部の周防の方では「びんたれ」という異なった言い方で使われています。
山口弁は大きく分けると長門方言と周防方言の2種類になるので、したがって「びったれ」と言って使うのは県南地域の長門方言になります。

「びったれ」を使用した例文

母
ちいとあんた、来月中に引っ越しするんじゃけぇこの机の上に物が散乱しちょるの、ちゃんとなおしんさいよ!びったれったらありゃせん!
(ちょっとあんた、来月中に引っ越しするんだからこの机の上に物が散乱してるの、ちゃんと片付けなさいよ!汚いったらありゃしない!)

分かっちょるよ、ちゃんと掃除するけぇ安心してよ。というか、掃除してもしてもすーぐびったろうなるんよのぉ。なしてじゃろう?
(分かってるよ、ちゃんと掃除するから安心してよ。というか、掃除してもしてもすーぐ汚くなるんだよねぇ。どうしてだろう?)
みな
みな

母
なしてって、あんたが出した物全部元の場所になおさんで机の上にぶちまけるけぇじゃろ?もうええ年なんじゃけぇ、日頃からちゃんとなおしんさいのぉ。
(どうしてって、あんたが出した物全部元の場所になおさないで机の上にぶちまけるからでしょ?もういい年なんだから、日頃からちゃんと片付けなさいね。)

はいはい、何度も言わんでもわかっちょるって
(はいはい、何度も言わなくてもわかってるってば!)
みな
みな

まとめ

「びったれ」「びんたれ」と言う山口弁について語ってきましたが、それ以前に山口県には自然に恵まれた観光地が思った以上に沢山あることに驚きました。
自然に相反している近代的な建物ではなく、自然と一体化してまるで風景画みたいな雰囲気の観光名所がいっぱいあるんですね。

方言だと個人的に「びったれ」「びんたれ」でも山口弁で怒りの表情をされながら凄まれたらやっぱり怖そうだなぁ、と思いました。
妙に舌使いが上手そうでそれが逆に方言の怖さを倍増させている感じですね、他県民からの一個人的な意見ですが。

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