【山梨弁】山梨県の方言「からかう」の意味と例文

方言

からかう

方言の地域

山梨県

方言の意味

標準語とは真逆の意味?

「からかう」とは標準語で知られている冗談を言い合って遊ぶような意味合いではなく、山梨弁で「試す」「手を尽くす」「工夫する」「修理する」などのある種標準語とは真逆の意味を持つ言葉となっています。

また、「からこー」と言う地域もあります。

物に対して限定で使う?

この山梨弁の「からかう」ですが、人ではなく主に物に対して使う方言になっています。
したがって「マフラーをからかってやっと直した」だと「マフラーを修理してやっと直した」という文章になります。

山梨弁の特徴

山梨弁は2種類の方言に分かれている?

山梨弁は「甲州弁」とも呼ばれています。この山梨弁は主に「国中弁」と「郡内弁」に分かれています。
したがって同じ山梨弁を使う者同士でも通じないこともあるのです。

2種類の方言の境界線は決まっている?

この2種類の山梨弁の境界は明確になっており、御坂山地と大菩薩嶺を境として西側が国中弁で東側で郡内弁が話されています。
因みに「からかう」はどちらの地域でも使われている方言になります。

また、山梨弁でも一番有名な「ずら」は国中弁となりますが、この国中弁は山梨県の他にも静岡弁や静岡県に名古屋市、長野県の一部でも喋られている広範囲で広がっている方言の1種となっています。

「からかう」を使用した例文

母
はい、コートのボタンのからかい終わったわよ
(はい、コートのボタンの修理終わったわよ)

ありがとう!ボタンのからかいの仕方忘れちゃってさぁ。家庭科で覚えた筈なんだけど…。とりあえず助かったよお母さん
(ありがとう!ボタンの修理の仕方忘れちゃってさぁ。家庭科で覚えた筈なんだけど…。とりあえず助かったよお母さん)
みな
みな

母
どういたしまして。ボタンの1つや2つ縫うくらいなら直ぐ出来るからまたいつでも言えし。私がやってるのを見てちゃんとあんたもやり方を覚えるのよ?
(どういたしまして。ボタンの1つや2つ縫うくらいなら直ぐ出来るからまたいつでも言いなさい。私がやってるのを見てちゃんとあんたもやり方を覚えるのよ?)

はぁーい、そうしまぁす
みな
みな

まとめ

山梨弁「からかう」の意味や山梨弁についてお届けしてきました。
普通のからかうとは全く違う意味で使われていた山梨弁ですが、標準語との誤差が凄くて説明するのになんとなく苦労しそうです。
でも標準語の意味で使う方が頻度少ないと思うのでいけそうでしょうか。

そして山梨弁の境界についてですが、山に囲まれて自然一杯の都市だからこそ出来る所業かなぁと思いました。
山地できっちり分かれているなんて面白いですよね、違う境界に入った途端同県内でも方言がすっきり異なるんでしょうか。
それはそれで面倒臭いような気もしてしまいます。

おすすめの記事