
自然豊かなことで知られている長野県。
冬になると温泉地やスキー場で賑わう日本アルプスが広がり、1998年に開催された冬季オリンピックが開催された志賀高原が広がる地としても有名な県です。
そんな大自然の中で生まれた長野弁には、実はあまり他県の人には聴き慣れないような方言が一杯あるのです。その中の1つが今回紹介する「わにる」です。
鰐には全く関係ない意味を持つ言葉なのですが、ではこの一言で一体どのような意味を持つ長野弁なのか例文も交えて解説していきます。
方言
わにる
方言の地域
長野県
方言の意味
「わにる」は鰐関連の言葉ではなく、長野弁で「照れる」「はにかむ」「人見知りする」といった意味を持つ言葉となります。
「あの子はわにる」で「あの子は照れる」という文章になります。
群馬弁での「わにる」
この「わにる」ですが、長野県だけでなく群馬県でも群馬弁の1つとして使われています。
意味は長野弁と同じような「はにかむ」「恥ずかしがる」で、長野弁の方とは「照れている表現のことを指す意味で共通していると考えられますね。
長野弁について
独特の微妙な言葉がある?
「わにる」について前述までご紹介してきましたが、ここからは長野弁独自の戸惑ってしまいそうな言葉を1つご紹介します。
それは「~するしない?」という言葉です。
するの?しないの?と一見困惑してしまいますよね、いやどっちだよ!って感じで。
この「~するしない?」は長野弁で「~しようよ」という人を物事に誘う時などに使われる日常的な言葉です。
信州と呼ばれる長野県の北部の方でよく使われているのですが、南部の人にこの方言を言っても通じないことがあるくらい地域差が激しい言葉でもあります。
「わにる」を使った例文

(あら、この子も暫く見ない間に綺麗なお姉さんになったのねぇ、凄く可愛いわぁ。)
(いえいえそんな、小学生に入っても甘えてばかりで。ほら、あんたも褒めてもらったんだから照れてないでありがとうってお礼言いなさい。)


まとめ
長野弁「わにる」についてお送りしてきました。鰐関連じゃないことが少しだけ寂しかったりします。
鰐の縄張りになってたりすることを言う言葉なのかなとドキドキしましたが照れるでしたね、何故照れる=わにるになったのかが非常に謎であると同時に経緯を除いてみたい気満々です。
あとするしないですが、なんでしょう日本語遊びみたいで凄くややこしい言葉ですね。なくなくなくない?みたいな感じ。
個人的には一休さんのとんちみたいな言葉に感じてしまうくらい捻りがきいてる気がします、不思議。