【島根弁】島根県の方言「おぞい」の意味と例文

島根弁は隠岐の島と合わせて3つの方言が喋られています。
3つとも異なる方言が多いので、喋り合うと意味が通じないことも多いんです。
そんな古くは神話にも登場する出雲が存在する島根県の島根弁の中には「おぞい」という言葉が使われています。

因みにオゾン層とかの意味ではありません。
心霊物とかでよく使うあの意味の方言なのですが、調べていくと他県でも違う意味で使われていることが判明しました。
では、違う県でも使われている「おぞい」の意味と例文を、今回はご紹介していきます。

方言

おぞい

方言の地域

島根県

方言の意味

島根弁版の「おぞい」の意味は?

島根弁で「おぞい」は恐ろしい、怖いという意味です。
比較的日常的に使われている島根弁の1つで、ホラー映画を観たときなどに怖かったではなく「おぞかったー」と言っています。何だか其方の方が怖さが増している感じがします。

このおぞいですが、怖いといった他にも汚いという別の意味を指す方言としても使われています。

他の地域での「おぞい」の意味とは?

「おぞい」という方言は島根県だけではなく、他県でも使われています。
私が調べてみただけでも北海道に長野県、福井県、静岡県と愛知県に山梨県でも使われています。

愛知県で「おぞい」は、島根弁と同じく恐ろしいという意味で使われています。
長野県では物などの状態の悪いことを指す方言で、静岡県と北海道の2つの地域でも古くて酷い状態や良くなくて使い物になりにくい、古くてくたびれている、または粗末といった悪い状態を表わす方言で「おぞい」が使われています。

福井県では2つの異なる2つの意味で「おぞい」が使われています。島根弁での恐ろしいと、静岡弁などと同じの古いという意味です。
恐ろしいの意味の方では県内の地域によって「おとろしー」や「きょーとい」と言う所もあります。

最後の山梨県の甲州弁では他県のように怖い、恐ろしいや物の悪い状態を示すのではなく「ずるい」という意味で「おぞい」が方言として使われています。

「おぞい」の語源

「おぞい」は古語だった?

島根県だけでなく、北海道などの遠い他県でも使われているこの「おぞい」ですが、語源は意味と同じ「恐ろしい」だと言われています。
現代では用いられていない古語の「おぞし」から今の「おぞい」に変化した方言とされています。

「おぞい」を使用した例文

みな
みな
昨日コマーシャルでやっちょーホラー映画観に行ったんだけどさ、予想以上におぞうて眠れだったんだー
(昨日コマーシャルでやってるホラー映画観に行ったんだけどさ、予想以上に怖くて眠れなかったんだー)

そげおぞえの?確かおぞえの平気だったよね?
(そんなに怖いの?確か怖いの平気だったよね?)
さつき
さつき

みな
みな
そうなんだども、物理的じゃのうて精神的におぞいはちいとね…本当にジャパニーズホラーって感じだったんだがね
(そうなんだけど、物理的じゃなくて精神的に怖いのはちょっとね…本当にジャパニーズホラーって感じだったんだよ)

分かー、痛えのより精神的に迫ってくー方がリアルでおぞいよね。なんか寝ーときに思い出す感じ。
(分かる、痛いのより精神的に迫ってくる方がリアルで怖いよね。なんか寝るときに思い出す感じ。)
さつき
さつき

みな
みな
そう、それで眠れだったの(なかったの)。次からはちゃんとあらすじ見て勉強してから行くわ

まとめ

島根弁の「おぞい」の意味と例文の紹介を中心に、他道県で使われている「おぞい」の意味を解説してきました。島根弁だけでなく、北海道にまで「おぞい」が使われているのはビックリでした。
陸地伝いでは分かりますが、海を隔ててまで方言が分布されていくんですね。

それにおぞいでもビックリですが古語ではおぞしと言われていたんですね。
まことにおぞし。とか言われていたんでしょうか。個人的には失礼ですがちょっと間抜けな感じが否めないのですが…。

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