
栃木県出身の某人気芸人が話している姿から一気に全国的に有名になった栃木弁。
テレビの画面越しでも確認できる独自のイントネーションや、栃木弁独特な訛りが印象的な方言ですよね。
そんな関東地方ながら標準語とは全く異なる言葉がある栃木弁の中から、「いじやける」という言葉の意味や例文、気になる語源を一緒にこの記事を通してご紹介していこうと思います。
方言
いじやける
方言の地域
栃木県
方言の意味
栃木弁の「いじやける」は腹が立つ、頭にくるという意味の言葉です。
この「いじやける」以外に「いじ」が付く「いじゃける」「いじやぐ」などがあり、これらの言葉・方言は日本の幅広い地域で使われています。
度合いによって使い分けている!?
上記で「いじやける」は腹が立つなどの意味で使われていると書きましたが、実はその腹が立つ度合いにより方言を使い分けている地域もあります。
同じく「苛立つ」という意味の「せやける」を怒っている度合いの小とし、中が上記で取り上げた「いじゃける」、そして最大の最も腹立たしくぶち切れ寸前位まで怒りの度合いが高まった状態を「いじやける」と言い、状況に応じて使い分けているそうです。
どれくらい怒ったら「いじやける」状態になるのか、ちょっと興味がありますね。恐いですけど。
方言の語源
あの言葉が語源?
栃木弁の「いじやける」なんとなく察した方もいると思いますが、語源となったのは「意地を焼く」という言葉です。
元々東京弁のようですが、意味は「気をもむ」「意地を張る」です。
この「意地を焼く」が東京から関東地方などへと分布し、栃木県に馴染んだ姿が「いじやける」という方言なのですね。
「いじやける」を使った例文

(あの店員の態度、凄い腹が立つわぁー! !お客様は神様とは言わないけど、もうちょっとくらい態度良くならないのかしら!?)


(ほんとほんと!私ら別に何もしてないのに、嫌になるわ!)

まとめ
栃木弁「いじやける」についてここまで書いてきました。
「腹が立つ」の最上級の怒り状態を表わしているという言葉でしたが、でも確かに言われてみると怒りの指数と言いますか、怒っていると言いつつも果たして怒りのバロメーターのどこら辺の値のことを指しているのか、みたいなことを具体的に現している言葉は中々ないですよね。
そう考えると「いじやける」は便利な言葉なのかもしれませんね。
また、語源についても紹介しましたが、個人的には「意地を焼く」が東京弁だということがこの記事の中で1番ビックリしたことでした。
東京弁ってあんまり出て来ないイメージがあるので、珍しい!って思っちゃいました。